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絶滅危惧種「トラ」の今後

生物多様性

人間などの動植物から、菌類などの微生物まで、地球上に生息するすべての「いきもの」たちが支えあいバランスを保っている状態のことをいいます。

引用:Jica(国際協力機構)

地球上には、たくさんの生物がいます。目に見えるか見えないか程の小さな生き物から、象やキリンなどのような大きな生き物などさまざまです。

生物多様性

それぞれの環境に適応した生物は3,000万ともいわれる多様な生き物が生息しています。

絶滅の危機の「トラ」

その中で、20世紀の初めには世界に10万頭生息していたとされる「トラ」が、今や、約4,000頭前後までに激減してしまいました。

世界的に絶滅のおそれがあるのです。

トラは童話や漫画に出てきたり、タイガーマスクなど私たちにとっても身近に感じる動物です。

かつては 26カ国を数えた生息国も、現在では11カ国になり、まさに絶滅の危機にあります。

トラは、ネコ科では最大の動物で、かつてはアジアに広く分布していました。現在の生息域は、中国北部やロシアなどの亜寒帯、インドやベトナム、マレーシア、インドネシアなどの熱帯から亜熱帯に及びます。
また、生息環境も密林や湿地、マングローブ、サバンナや標高3,000m以上の高山まで、地域によってさまざまで、多様な環境に適応しています。

野生のトラを減少に導く大きな原因は下記の3つです

  1. 森林破壊」:トラの生息地の一つ、インドネシア・スマトラ島では、1985年に2,540万ヘクタールあった熱帯林の半分以上がすでに消滅。
  2. 密猟」:高価な薬の原料とされるトラの骨を狙った密猟
  3. 違法取引」:それを違法に取引する密輸などの犯罪
森林破壊

毛皮やトロフィー(動物の頭部を剥製にした壁飾り)、大物撃ち(大型の動物を狙ったスポーツ・ハンティング)を目的とした狩猟の犠牲にもなっています

2000年から2015年までの間に、少なくとも1,755頭に相当するトラの骨や毛皮がアジア各地で押収されています。

環境への適応

トラは、チーターやライオンと異なり、草原のような視界の開けた場所で見られることは滅多にありません。熱帯林、北方林、背丈の高い草むらなど見通しの悪い場所に多く生息しています。トラの縞模様は、茂みなどに身を隠す際、体の輪郭をぼやかす効果があるといわれています。
しかし、トラの生態は今も多くが謎に包まれています

引用:WWWF JAPAN

トラの生態

トラは、母親と子どもは共に生活をしますが、基本的には単独生活を送る動物と考えられています。

トラは、3~4年で成獣になり、1回の出産で生まれる子供は3~4頭で、子育てはメスが行います

トラは、単独で狩りをし、積極的に探し回り一晩の狩りで10~20kmを歩くも、狩りの成功率は低く、10回に1回くらいでしか獲物をゲットできないようです。

トラは、小動物から、大型動物まで、地域に生息するあらゆる動物を捕食します。

自然破壊が進み、トラが安息の地を追われ人間と遭遇すると害獣として殺され、密猟も繰り返されているのが現状です。

寅年の2022年に、トラが生息する国の政府などが集まり、「グローバル・ タイガー・ サミット」が開催されます。

トラ

前回2010年の会議で定められた、トラの数を2倍にする目標「TX2」の達成度合いが報告されます。
この10年で2倍に増えていることを期待したいです。

ネコ科で寿命は約15年です。残念ながらレッドリスト(EN=絶滅危惧種)です。

参考:JicaWWF Japan

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