達磨の意味は七転八起
「だるまさんがころんだ」の掛け声をかけて、子供の頃に鬼ごっこのひとつの「だるまさんがころんだ」をよく近所の子供達と遊んだ。
また、縁日に行くと必ずだるまさんを売っていたことを覚えている。
だるまさんは、倒してもすぐに起き上がるように作られていて、たおれたままでいることはない。
合格祈願や選挙事務所には必ずおいてあり、必勝を期するときの縁起ものとして人気があります。
必ず立ち上がる、七転八起からダルマを置いておけば仕事に挫折することはないと、商売繁盛、開運出世の縁起ものとして古くから絶大な人気を保ち親しまれている。
このダルマの形や性質の似ているものには「○○ダルマ」「ダルマ○○」と名づけ、親しみをこめて呼びますね。
ダルマ呼び
ダルマストーブ、ダルマインコ、だるま市、だるま船、ダルマ式などがあります。
わたしは、ウィスキーで水割りを飲んでいた時、愛称が「ダルマ」とよばれていたウィスキーを飲んでました。
さて、そのダルマは中国禅宗の開祖といわれる菩提達磨(ぼだいだるま)の座像をモデルにしたものといわれている。
菩提達磨は、南インドの禅僧で六世紀のはじめに中国に渡り、各地で禅を教えたといわれているが、伝説や生涯は謎につつまれている。
伝説の中には、洛陽東方の少林寺で壁に向かい9年間座禅をしたとされる。そして一説ではその間に手足が腐ってしまって手足のないダルマができたとされている。
150歳まで生きたと伝えられ、絵画にもよく描かれてます。剣豪・宮本武蔵もたくさんの達磨大師の絵を残しています。
ダルマの目入れ
ニュースによく取り上げられる選挙の当選風景です。ダルマの目に墨を入れる時に、どちらの目から入れるのかわかりますか。
多数派から言うと、ダルマの左目からいれて、願いがかなったら右目に入れることが多いそうです。
これは、よくいわれる「阿吽の呼吸」の「阿・あ」「吽・うん」にちなむというものです。
お寺にある仁王像は、右が阿形、左が吽形が多数派。これにならって、「左→右」という説です。
阿はものごとの始まり、吽は終わりを意味していることから、この順番が多いようです。
結論は、決まったルールはありません。
その、しっかりと見開いた目には、魔よけの力があるとされてます。最初から両目が入っただるまがご利益や魔よけになるという事です。
問答「達磨廓然の話」
達磨大使といえば、梁の武帝と達磨大師との間で交わされたとされる問答「達磨廓然の話」(だるまかくねん)として有名で、以下の様に伝えられています。
梁の武帝が達磨に質問した「自分は即位以来、多くの寺を建立し、多くの僧侶を育て、仏法修行に精進しているが、はたしてどんな功徳があるのか」
引用:hatenadiary
達磨は、「功徳などない」と答えます。
仏教は善因善果、悪因悪果の因果応報をもとに、「修善奉行」(善業を修めなさい)「諸悪莫作」(悪い事はするな)と説いているからです。
武帝が尋ねます「では、仏法の根本とは一体何か」と。
達磨は「からりと晴れた青空のようなもので、聖とか梵の分別は無く、聖と呼ばれるものなどない」というのが答え。
武帝はその意味が理解できず、さらに質問した「朕に対する者は誰そ」(私の前にいるあなたは一体誰ですか。)
達磨が答えた「不識(ふしき)」です。
不識とは単なる「知らない」という意味ではなく、思量することが不可能という意味です。
「廓然無聖」(かくねんむしょう)は「不識」と同じことなのです。そして、これがこの公案(禅問答)の核心。
ここで達磨大師が言った「不識(そんなことは知らない)」という言葉は、「I don’t know.」ではありません。頭で考えたことや書物で学んだ知識などという「人知」でははかることはできない、という意味です。奥が深いですね。
参考:hatenadiary、Wikipedia、じゃらんニュース、ウェザーニュース、