口に入れても安心な人気の「おやさいクレヨン」
先日、「海のクレヨン」を投稿しました。
色には名前がなく、宇宙から撮影された衛星画像を元に、
色の名前の代わりに、衛星画像に写る海の色を細部まで忠実に再現し、海の場所を示す「緯度経度」が書かれてます。
詳しくはこちら 「海のクレヨン」
「おやさいクレヨン」
他に調べていたら、「おやさいクレヨン」がありました。
文字通り野菜から作られたクレヨンです。
実際には米ぬかから採れた米油とライスワックスをベースに、収穫の時に捨てられてしまう野菜の外葉などを原材料にしているので、万が一口に入れても安全で子供たちにも安心して使用することができます。
アイデアを出したデザイナーの木村さんは、夕飯の支度をしていた時に「野菜の色で絵を描いたら美味しそう」と頭の中で浮かんだそうで、このことをきっかけに商品化に動き出したとのことです。
すると、野菜にも規格があり、採れた野菜の規格外などの理由で廃棄される野菜が多いことをしり同時に驚かされ、地元でもある青森県産の廃棄される野菜を使ったクレヨンという具体的なイメージがわいたのでした。
ここで野菜の規格とは
野菜には、市場で定められた「規格」というものがあります。
大きさはS・M・L、色や形、品質はA・B・Cなど(優・良・並)で振分けられています。規格外野菜は、曲っている、キズがついている、色が薄い、太さが足りないという理由で、定められた規格にあてはまらない野菜を指します。
規格外野菜のほとんどが店頭に並ぶことなく廃棄処分されており(一部はカット野菜や加工食品として流通)、その廃棄率は生産量の約40%にも達します。
日本の食糧自給率40%(先進国で最低基準)対策を進めていますが、一方で、食べられるものを大量に廃棄しているのです。引用:Satisfactory
最近注目のアップサイクル製品としても、廃棄の有効活用ができ、安心して絵を描けることができ、食品ロスを減らすことをしつつ喜ばれる製品作りをする各人の様子がうかがえます。
「おやさいクレヨン」には「赤色」や「青色」といった色の名前ではなく「にんじん」とか「きゃべつ」など、その色をつくるための野菜の名前がつけられています。
野菜から作っているクレヨンなので従来からあるクレヨンの「バキッ」っと発色のではなく、やさしくふんわりとした発色で、どちらかというと緑や赤っぽい色が多くなっています。
描いた時も、ふんわり透明感のある色なので、重ねてもにごりにくく色の重なりを楽しむことができます。
子供たちも実際の野菜の色と比べるることができるので、おなじ種類の野菜でも色の違いを発見でき、野菜そのものに興味を抱きよく食べるようになるかもしれません。
そうなれば一石二鳥で、うれしくなりますね。
前述したように「おやさいクレヨン」で使っているのは、主に国産の米ぬかから採れる米油やライスワックス、本物の野菜の粉末です。
安全性は、基準検査として世界一厳しい欧州規格の【EN71-3:2013 (Safety of toys Part 3 2013)】という試験をクリアし、安全証明書を取得しています。
TV情報番組や新聞、雑誌などで紹介されてます。日経デザイン 2020年7月号「SDGs最初の1歩 廃棄物から価値を生む」に取り上げられ、表紙にも掲載しています。
「おやさいクレヨン」の他にも「おこめのクレヨン」「おはなのクレヨン」があります。
参考:ナンスカ、mizuiro株式会社、Satisfactory