櫛・かんざしは日本の文化 いいっすね
櫛かんざしは日本文化
日本の髪飾りと言えば、櫛(くし)、笄(こうがい)、簪(かんざし)です。
本来の機能はもちろん時代や身分で多種多様な、日本の伝統的な装飾品です。
素材は木、べっこう、象牙、瀬戸物、ガラス水晶、水晶、金銀などそれぞれの特徴を生かしてつくられています。
加工技術も蒔絵、象嵌、彫刻、金銀細工と各時代のあらゆる美術工芸手法を駆使し、その華麗さや繊細さは素晴らしいものがあります。
櫛の歴史は古く、形は通常板状のものが多く板の片方に等間隔の切れ込みがあります。
その切込みと切込みの間を「歯」と呼ぶ。
歯を備えた櫛は古代エジプトで既に広く使われていた。
和櫛
日本では江戸時代中期以降に多彩な髪形が生まれ、それにともない、櫛、かんざし、こうがいなどの道具が発達した。
日本ではつげ櫛が伝統的に高級品とされていた。
また、古来、櫛は別れを招く呪力を持つものとして扱われ、現代でも贈答品にしたり貸し借りしたりすることを嫌がる人は少なくない。
装身具として使われる櫛は、梳き櫛についで、目が細かく歯の数は3cmあたり15~25本程度です。
日本最古の櫛は約7000年前の佐賀県東名遺跡のものとされています。
古代の櫛は占いや祈祷に使われていたようです。
櫛は「苦死」とも呼べるので、落ちている櫛は「苦と死を拾う」という縁起が悪いので忌み嫌うのですね。
簪・かんざし
素材が豊富で、髪をまとめるために使われてた1本の棒が原点とされている。
江戸時代に入ってそれまではまっすぐに垂らしていた女性のヘアスタイルが「結い上げる髪型」になったため、その実用性から装飾的にも求められ発展した。
「簪」は中国で使用された髪留めを指す。
和語のかんざしは、「髪挿し」に由来すると言われている。
花を飾ったことから花を挿す・花挿し(かざし)が変化したという説もあり。諸説あります。
かんざしの種類
簪は、季節ごとの花や取り合わせ、伝統に基づく複雑な約束事など様々なかんざしが作られてきた。
- 玉かんざし
もっともシンプルで1本の棒に丸い飾り玉が一つ - 平打ちかんざし
平たい円状の飾りに1本か2本の足がついたもの
- バチ型かんざし
三味線のバチや銀杏の葉ににていることから - つまみかんざし
小さく切った布を使って花を表現する。
舞妓さんも挿す、花かんざしともいう。 - ビラビラかんざし
江戸時代に登場した未婚女性向けのかんざし本体から何本もの鎖が下がっていて蝶や鳥などがその先に下がっている派手なもの。
その他にもたくさんな種類がります。
つまみかんざしと四季
ちょっと特殊なかんざしは、京都の舞妓や東京の半玉がつける、つまみ簪(花簪)。
舞妓がつける花簪は月ごとに変わり、四季の移り変わりを表現し、舞妓の芸歴・趣味を反映している。
月ごとの飾り物です。
一月:「松竹梅」「羽子板」「糸車」「寒菊」
二月:「梅」「くす玉」「かざぐるま」
三月:「菜の花」「水仙」「桃」「牡丹」
四月:「桜」「五郎蝶」
五月:「藤」「あやめ」
六月:「柳」「紫陽花」
七月:「団扇」
八月:「ススキ」「朝顔」
九月:「桔梗」「萩」
十月:「菊」
十一月:「紅葉」「いちょう」
十二月:「まねき」「餅花」
となっています。
引用:Wikipedia
女性の特権ですね。
いろんな髪型にチャレンジして現代風な髪飾りをしてもおしゃれです。
最近では洋風のかんざしも出ていて楽しめますね。
櫛・かんざし美術館が東京の青梅にあります