音読の効果と脳の活性化
音読をしているときは、前頭前野を中心に脳全体が活発に動いていて、脳内では音読の内容を「認識」し、声を出すことで「表現」をしています。
脳の活性化と記憶力・判断力の向上
前頭前野が活発になることで、記憶力や判断力を高める効果があると言われ、さらに、セロトニンも分泌されます。そのため、興奮をおさえ、集中力を発揮する効果も得られます。
音読は「目で見て読み、口から声に出して、耳で聞く」というように複数の作業をします。
音読の反対の黙読は「目で読む」だけの作業です。
声を出して読むことで、黙読では理解ができなかった文章や説明書きなどが理解しやすくなります。
子供の学習、英語の勉強などには非常に効果的といわれています。
大人の契約書や取扱説明書など、わかりずらい内容も、何回か声を出して読むことで頭が整理されることがありますね。
音読の実験
モントリオールの大学で44名の学生を対象に実験されました
下記の4つのグループにわけ、全員に単語の暗記をしてもらいました。
- 単語を頭のなかだけで暗唱する
- 唇を動かしながら単語を声には出さず暗唱する
- 単語を声に出して音読する
- 単語を人に向かって音読する
各グループ全員暗記をしてもらった後に、単語のテストを試みたところ、結果発表
1位 単語を人に向かって音読する
2位 単語を声に出して音読する
3位 唇を動かしながら単語を声に出さず暗唱する
4位 単語を頭のなかだけで暗唱する
でした。
しかも、1位はダントツだったとのことでした。
研究者はこのようなことを言ってます
たんに唇を動かすだけでも感覚と運動のつがりが生まれ、記憶のの力はアップする。
引用:Paleolithic Man
ここにスピーチの機能も合わされば、より記憶力はアップする。
効率の良い学習には、音読のくり返しが効果的だ。今回の実験では、音読の効果を初めてコミュニケーションの文脈に適用した。
人に向かって音読したほうが、情報の想起にはより効果的だ。
特に日本人が使い慣れていない外国語を音読練習すると、日本語を音読する以上に脳に負荷がかかることで、脳が活性化され、より良い学習効果が得られると考えられています。
音読の効果
- 記憶力の向上:
前頭前野は、記憶や思考、判断などを管轄する部分で記憶力も向上すると言われている。
- 語彙力・読解力の向上:
声に出して読むことは、言葉の読み方や意味、文章の流れや切れ目を考えながら読むことで、文章の構造や論展開を考えるようになる。
声を出すことで - セロトニンが分泌され、ストレスを軽減し、リラックス状態になります
- 慣れてくると滑舌が良くなり、コミュニケーションにも効果が出てくる
- はじめは気乗りしなくても、徐々にやる気が出てくる
このように、音読の効果は目を見張るものがあります。
さらに、スピードを上て音読することで、普通の音読以上に脳が活性化され、頭の回転も速くなると言われています。
音読で内容の理解を高め、国語だけでなくたの科目の算数の文章題や社会、理科などの資料の読解にもたいへん役にたちます。
この音読を学力向上、英語の上達、解説書などの内容の理解などに大いに活用しみてください。