ミトコンドリアとはエネルギーの元

ミトコンドリアとは
細胞の中にあるミトコンドリアが私たちのエネルギーをつくっています。
細胞1個に約2000個のミトコンドリアがいます。
ヒトの細胞の数は一人当たり60兆個ですから、おびただしい数のミトコンドリアが生息しているのです。
人は生きるためのエネルギーを米などの食物を食べることによって得ているわけですが、実際には細胞の中で食物をエネルギーに変える働きをしているのがミトコンドリアです。
辞書によると
ミトコンドリアは襞を持つ内膜とそれを包む外膜、という二重の膜を持つ構造体で、エネルギー産生にかかわる真核生物の細胞内小器官の一種。
出典:Weblio辞書より

ミトコンドリアは、植物細胞にも動物細胞にも存在する細胞小器官(オルガネラ)です。
難しく書いてるけど、すべての生物が生きるためのエネルギーのもととなっているのが「ATP(アデノシン3リン酸」という物質で、ミトコンドリアはこれをを作っています。
ミトコンドリアの誕生
地球の歴史をさかのぼること、いまから45億年前に地球が誕生して、38億年前には最初の生命体の原核生物(細胞内に核を持たない生物)の細胞の一種が生まれます。
地球に酸素が発生し、21億年前には真核生物(細胞内のDNAを保護する核を持つ)が生まれます。
その真核生物に取り込まれてミトコンドリアが誕生します。
その後も、分裂・増殖・進化を繰り返しミトコンドリアは巧みに生き続け、今日ほとんどの生物の細胞内に伝播し生物の細胞内の小器官となっていった。
ヒトとミトコンドリア
現在のヒトの存在は、原人(ホモ・エレクトス)から原生人類(ホモ・サピエンス)に進化した20万年前です。
生物の歴史の中で人類が占めてきた時間はほんの一瞬です。

人間の進化
この生物の歴史の中で、30億年前に生まれた細菌のミトコンドリアがヒトの体の60兆個の細胞の中でエネルギーをつくっているのです。
ミトコンドリアは、酸素を使って糖からエネルギーを取り出し「ATP」(アデノシン三リン酸)に変換して細胞に供給する役割を担っている。その意味でミトコンドリアは細胞の活動そのものに不可欠な器官です。
DNAとゲノム
生物は子孫を残すために自己複製をします
自己複製の素になっているのがDNAです。
DNAはアデニン(A)、チミン(T)、シトシン(C)、グアニン(G)の4種類あります。
この4つの A・T・C・G の物質の配列を「ゲノム」といい、これが生物の種を決定づけています。
ヒトにはヒトのゲノムがありゴリラにはゴリラのゲノムがあり、大腸菌には大腸菌のゲノムがあります。
よく聞く話でヒトとゴリラのDNA配列は98%同じで、2%の違いがヒトとゴリラを分けていると言います。
ミトコンドリアの働き
ミトコンドリアは糖質などのエネルギー源と細胞に運ばれてくる酸素を反応させATPというエネルギーを生み出すことです。
ヒトの肝臓、腎臓、筋肉、脳などの代謝の活発な細胞に数百、数千個のミトコンドリアが存在し、細胞質の約40%を占めている。

ミトコンドリア
僕たちが歩くにも、筋肉を使い動かすことすなわちあらゆる運動をすることは、筋肉を収縮させるエネルギーが必要となります
ミトコンドリアは、酸素を消費して、有機物からエネルギーを取り出す働き(呼吸)が行われる場です。
ほぼすべての真核細胞に存在する。
有機物とは、
生物では「炭水化物,タンパク質,脂肪などのように,生物の体内でつくり出される物質は有機物」と理解します。
引用:進研ゼミ
このエネルギーの大部分がミトコンドリアによる有酸素性エネルギー代謝によりつくりだされるのです。
その意味では細胞の活動にとってミトコンドリアは絶対不可欠な存在なのです。
今回は少し固い話でしたが、これは僕がステージⅣ-Bで転移しているがんを患ってから腸内細菌や免疫力などに興味を抱いた時にミトコンドリアを題材にした書籍などで知ったことです。
腸内細菌の群がっている腸をお花畑に例えて「腸内フローラ」と呼び、近年の研究で私たち一人一人の身体にとってそれが、とても重要であることが明らかになってきました。

例えば、腸内フローラが人に「生きがい」「安らぎ」を与えるセロトニンや「やる気」を生むドーパミンを合成するもとのビタミンを生み出し、その働きが弱まると「うつ」に陥りやすいのです。
最近では、NHKスぺシャルなどで、取り上げられた「腸内フローラ」「臓器たちは語り合う」などで健康長寿を掘り起こした身近なことがとても話題になりました。
少しでも健康のお役立ちになればとあらためて投稿しました。
参考:Wikipedia、Weblio辞書、ミトコンドリア致死(江間暢著)生物物理について