ランキングが示す存在意識が上がった野菜生活
平成の30年間で「流行ったと思う野菜」「代表すると思う野菜」「定着したと思う野菜」を調べるアンケートを種苗会社大手のタキイ種苗株式会社が全国の20~69歳の男女に実施してます。
「平成に流行ったと思う野菜」
1位「パクチー(コリアンダー)」(50.3%)
2位「アボカド」(43.9%)
3位「フルーツトマト」(32.6%)
「平成を代表すると思う野菜」
1位「パクチー(コリアンダー)」(34.5%)
2位「アボカド」(30.3%)
3位「ズッキーニ」と同率で4位には「水菜」(11.0%)
「平成になってから定着したと思う野菜」
1位「パクチー(コリアンダー)」(38.4%)
2位「アボカド」(37.1%)5位に入ったのは、「ケール」(15.8%)
3位「フルーツトマト」(24.2%)
というわけで、3冠王に輝いたパクチ―(コリアンダー)が総合優勝です。
2位のアボガドも善戦したし、3位のフルーツトマトも印象に残っているのでしょう。
また、アンケートの質問の中に「野菜に対する意識の変化」についても次のような結果が出ている。
- 「野菜を買う手段が増えた」(58.1%)
- 「野菜を売りにしたレストランが増えた」(58.1%)
- 「野菜を選ぶとき、含まれる栄養素を意識するようになった」(46.1%)
日常生活の中での野菜への存在感が大きくなっている傾向で健康志向の表れのようです。
この時点で、新元号(2019年5月)の令和時代になってから「どの野菜が流行ると思うか」という質問をぶつけてみると予想では
- スプラウト((14.8%)
- パクチー(コリアンダー)(14.2%)
- フルーツトマト(13.2%)
- ズッキーニ(22.9%)
- ケール(15.8%)
でした。
「2021年度 野菜と家庭菜園に関する調査」
そこで、同社が2021年に全国の男女600名に「2021年度 野菜と家庭菜園に関する調査」を実施した
好きな野菜は?
1位 トマト(75.0%)【4位】
2位 じゃがいも(74.2%)【3位】
3位 タマネギ(72.8%)【1位】
4位 キャベツ(71.8%)【2位】
5位 えだまめ(71.3%)【5位】
という結果で、【 】の中は前年(2020年)の順位です。
1位「トマト」が支持された理由は、
- 「おいしいから」(88.4%)
- 「健康によいと思うから」(62.1%)
- 「栄養があると思うから」(43.2%)
の順に多い結果となりました。
コロナ禍が長期化し「料理疲れ」「自炊疲れ」が叫ばれる中、あまり手を加えなくても食べることができ、栄養価が高いトマトが前年に比べ再び高い支持を集めたのかもしれません。
コロナ禍では
- コロナ禍で目立つのは、「コロナ禍2年目以降に家庭菜園を始めた」と回答した人が3割で、そのうちの9割以上の人が「今後も続けたい」という意向を示している。
- とはいえ家庭菜園も結構難しいようで、家庭菜園経験者の約8割が「野菜を育てることは想像以上に大変だった」と回答し、「家庭菜園について勉強したい・知識を増やしたいと思った」人も7割以上いることがわかりました。
- 6割以上が「コロナ禍前よりも野菜が高くなっている」と実感している。
野菜を買う時に意識することは
- 4割の人が「生産者の顔がわかる野菜を買いたい」と回答。
- 食品ロス削減のために実践・意識していることでも、「生産者を助けたい」と思っている
- 「食材を無駄にしないようにしている」の回答も多い。
野菜不足について
野菜不足について
8割以上の人が「野菜摂取を重視している」が、約3割が「野菜不足」を実感している。
「野菜不足」を実感している人に質問「十分に取れていない理由」
1位「量をたくさん食べられないから」(32.2%)
2位「日頃の食事で野菜を使った料理を食べる機会が少ないから」(27.0%)
3位「野菜の値段が高いから」(23.6%)
同率3位「野菜をたくさん食べる料理方法がわからないから」(23.6%)
の回答がありました。
野菜作りの技術も進化をして、今や1年中売りに出ている野菜が多く、いつが旬だかわからなくなってきました。
旬の野菜は栄養価も高く、調べによると栄養価が4倍も違うものもあり、旬に多く採れるので出回るものは価格も安く提供されています。
普段、食べている物だけでも旬の季節を調べて、身体にも家庭にも助かる野菜をたくさん食べましょう。