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アマビエ妖怪をウオッチ

アマビエってなんだよ妖怪か

日本に伝わる妖怪のアマビエが人気になっている。

江戸時代末期(1846年)に肥後の国(熊本県)
にあらわれた妖怪

毎晩のように海中に光るところがあり、土地の役人
が赴いたところ、アマビエと名のるものが現われた

その姿は人魚のようにも見え、菱型の眼に鳥のよう
にくちばしが有り、首から下にはウロコで足は3本
だったという。


アマビエ

そのアマビエが役人に「この先6年間は諸国で豊作
が続くが、同時に疫病が流行するようだ、その時は
私の姿を描きうつした絵を人々に早々にみせよ。」
と予言めいたことを言い、海の中へ帰っていった。

アマビエの記録は、瓦版でしか確認されておらず
熊本県に目撃者や伝説が伝わった事実もない非常
が多い妖怪です。

ただ、同時期に瓦版や史料の中にとても似ている
アマビコ(尼彦、あま彦、天彦)」と書かれた
物が複数発見されアマビコがあやまって「」が
」に書き写されたのではないか、いわゆる
誤記・誤読された例のひとつではないかという説
が指摘され一般化されたのではないかとの事です


アマビコ

ゲゲゲの鬼太郎」などの妖怪マンガの第一人者
で妖怪研究家の水木しげるさんが35年以上前に
アマビエの絵を描いている。

水面から半身を出した姿で描かれていて、アマビ
エに腕を描き込んでいるのが特徴です。

水木しげるさんは各地の伝承や民俗資料を集めて
日本の妖怪だけでもなんと900体以上の妖怪を
描いてきた。

アマビエはその中のひとつに数えられていますが
収録数からすると思い入れの強かった妖怪だった
かもしれないと水木プロダクション代表で水木さ
んの長女が言っています。

漫画や妖怪図鑑「日本妖怪大全」「妖鬼化」など
に収録されている。

この水木しげるの「アマビエの絵」を立体化した
銅像が島根県隠岐郡隠岐の島町にある水木しげる
ロードに妖怪オブジェのひとつとして2010年
に設置された。

新型コロナウィルスとアマビエ

2019年に発生した新型コロナウィルス感染症
(COVID-19)は、2020年世界的なパ
ンデミック(世界的大流行)と化した。

その対策として、三密(密閉、密集、密接)を意識
して不要不急の外出を避け自粛を余儀なくされた

そんな中

「疫病退散にご利益があるというアマビエの力を借りよう」
「コロナウィルスの対策としてアマビエのイラストを描こう」

との発想から妖怪掛け軸専門店「大蛇堂」がアマビエ解
説とともにイラストレーションをTwitterに投稿した。

すると、この考えに賛同した多くの利用者が自己流のア
レンジしたアマビエ作品を次々に投稿して爆発的な広がりを見せ
ている。

各地の動き

  • このような現象を受けた厚生労働省もアマビエを啓発
    アイコンとして起用した。
  • 調布市内の神社ではダウンロードできる御朱印に採用した
  • 各地の寺院・神社でも護符や御朱印に採用している
  • 「新型コロナウィルス感染拡大の終息」や「再起・復帰」
    などの思いを込めた図柄としてだるまをアマビエ型にした
    ものが制作されるようになった

皆が疫病と立ち向かう象徴としてのアマビエに勇気をもらい
新型コロナウィルスの早い終息を願うばかりです。

 

参考:Wikipediaふーぽ東京新聞

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