あなたは大丈夫 自己奉仕バイアスの罠
自己奉仕バイアスと回避策
自己奉仕バイアスとは自分自身のことを高く評価すること。
それは自分にとって楽しいことで自慢することだけど危ない危ない、人はそうは見てない。
人は普通、成功したことは自分のおかげだと思っている一方、失敗の時は自分のせいだとは思いはしない。
僕も扱い商品の受注があれば、自分の努力のたまものだと自慢しないまでも、自分の評価をどんなもんだと顔に書いてしまう。
それが、同僚と一緒に行って二人で受注してもそのように思う。
これが、もし失注したら同僚のことを非難してしまう。
これが現実ですね、特に失敗した時は誰でも逃避するのが現実で何度も何十回も見てきました。
先入観のかたまり
学校の試験の結果はよいときは「自分は他人より頭がいいから」と考え、試験の結果が悪かったときは、「どうもあの先生とは合わないんだよな」と考える。
野球の試合の時に負けたのはフォアボールが多いからと非難し、自分がチャンスの時に打てなかったことは棚に上げてしまう。
最近よくバイアスという言葉が使われています。
バイアス(bias)とは偏り、偏見、斜めということ。
先入観という意味でつかわれることが多いです。
バイアスはたくさんの種類があり「自己奉仕バイアス」には「確証バイアス」が関係してます。
ひとつの先入観や思い込みがあると、それを支持するような情報ばかりを追いかけ、最初の思い込みをさらに強化してしまうことです。
自己奉仕バイアスは一般社会人にも、スポーツ選手(試合の勝ち負けの時)、学生(試験結果の良し悪しの時)、ドライバー(事故を起こした時)、経営者(業績の良し悪しの時)など、全般に見られる。
よく聞く言葉に「私が一体何をしたというのか?」というのは何か問題が起きた時の言葉で、決して
成功した時の言葉ではない。
人は自分のことを平均以上だと思う現象を「レイク・ウォビゴン現象」と呼び、この現象は子供にも見
られる。
高校の最上級生82万9000人に実施した調査によると自分のことを人付き合いが平均より下手だと思っていた生徒は0%で人付き合いのうまさが上位10%には入ると思っていた生徒が60%にもなった。
出典:非営利組織カレッジ・ボード
人付き合いの下手だと思う生徒が0%とは目を疑いますね。
最近の有名な話で、車を運転する人に尋ねると10人中9人までが自分を平均より運転が上手なドライバーだと答える。
大学教授の90%以上が自分を平均以上に優れた教授だと思っている。
職場のチームに属するメンバーに「自分の仕事への貢献度はチーム全体の何%だと思うか」と尋ねると、その合計は100%を超えるのが普通です。
自己奉仕バイアスについて考えると「おごれる者ひさしからず」という言葉が頭をよぎります。
自分では意識しなくても「自己奉仕バイアス」に捉われていることがよくあるのです。
自分や自分の集団を不当に高く評価し過ぎると夫婦の不和にもつながり、他人を見下ろすような態度をとれば商談を含めことごとく決裂する。
自己奉仕バイアスを自ら認識し普段から注意に注意を重ね、謙虚に自分の主張を考える姿勢を保ち自分と他人の能力を同様に正しく評価するように努めることが大事です。
最後にフロイトのジョークを
「僕らのうちどちらかが死んだら、僕はパリに引っ越すよ」
参考:天才科学者はこう考える(ジョン・ブロックマン著)、日本の人事部