特定外来生物のアルゼンチンアリとは
最近、 外来種のアルゼンチンアリの発生が話題になってますね。
原産地は南アメリカで、この150年の間に世界的な交易に付随して分布を広げ、現在は北米、ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリアのほか、ハワイ諸島やイースター島などの海洋島にも侵入・定着しており、世界的害虫として問題になっています。
日本国内では、徳島県の徳島市や鳴門市で確認され「特定外来生物」に指定されています。
特定外来生物とは
外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系・人の生命・身体・農林水産業へ被害及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されます。
特定外来生物には卵・種子・器官なども含まれ、その飼養・栽培・保管・運搬・輸入は制限されています。引用:徳島県
アルゼンチンアリ
環境省によるアルゼンチンアリの見分け方
- 体の色は茶色
- 体の大きさは2.5〜3.0mm程度
- 体はスマートで長い触覚
- 高速でせわしなく動く
アルゼンチンアリの被害は、繁殖力が強く家屋の中まで侵入する「不快害虫」で、在来アリの駆逐など生態系への影響も深刻な問題です。
駆除、防除は、よく調べてみてください。
一般的なアリ
ここからは、一般的なアリの話になりますが、アリの巣は巨大な組織と言っても過言ではありません。
巣と呼ばれている中には、数百匹ともいわれるアリたちが暮らしていて、巨大な巣には数十億匹のアリがいることもあるので驚きですね。
アリは、生態分類学上では蜂の仲間で昆虫です。
日本には280種類以上が確認されています。
アリの集団は、1匹の「女王アリ」「働きアリ」「兵隊アリ」「雄アリ」「新女王アリ」がいる。
アリの集団の大部分を占めるワーカーと言われるメスの働きアリは、これだけの集団を維持するために餌を調達しなければならず、巣の外に出て忙しく動き続ける。
アリが1回餌を取りに行くための移動距離は、往復で100mを超えるという。
そして、何度もこの距離を行き来するものと思われています。
アリにとっての100mは、人間の感覚では10kmに相当するから、かなりの重労働になります。
熱帯性のアリや大型種のアリは毒持った針があり、刺されるとスズメバチと同程度の激しい症状を引き起こすことがあるようですが、日本の人家の周辺に見られる多くのアリは針は持っていないか持っていても針が弱くあまり刺さない種類が多い。
アリは、卵→幼虫→蛹(さなぎ)→成虫というように完全変態(生育過程で形態を変えること)を行う。
卵から蛹まで、家族単位で暮らすことがよく知られています。
アリの繁殖期は種類によって大きく異なりますが、春から秋にかけて行われる。
繁殖期は年に一度で、成熟した巣から羽を持つ「新女王アリ」と雄アリが飛び立ち、結婚飛行を行い、空中で後尾をする。
空中で後尾した雄アリは力尽きて死ぬが新女王アリは雄アリから得た一生分の精子を蓄え、地上に降り立ち羽を落として女王ありとして最初の産卵を迎える。
現在の種としては、300属12000種以上と言われている。
アリは人間にとっては、とても馴染みのある昆虫で、他の昆虫に比べると小さく、弱い存在と思われがちですが、アリは肉食が多く活発で攻撃力があり集団で行動することから、他の昆虫にとっては恐ろしい存在なのです。
外来種のアルゼンチンアリが問題となってますね、少し注意を向けてみましょう。