愚痴を言う人に対しては この3つ
愚痴をこぼす
いってもどうにもならないことをいって、好転もしない状況であれ、嘆いたり、くどくど悔んだりすること。
それで自分は慰められるかもしれないが、聞かせる相手にとっては迷惑な話ですし、はたから見ていると、あまりミットもいいものではないですね。
「世間の人たちはあれほど親切で饒舌なのに、家に帰ってくると、ちっともしゃべらないし顔の表情すらない。なんでこんなに思いやりがないの」といわれる人も少なからずのようです。
誰しもつい愚痴が出る。
一方、自分のおかれている環境が調子よく順調な時は、あまり愚痴は出てこないものです。
愚痴っぽい人は嫌われ、その逆に愚痴ひとつ漏らさない人はその辛抱強さをほめられるのが常です。
しかし、愚痴が出たり出なかったりすることが「愚痴」なのかもしれません。
愚痴は仏教語
この愚痴は本来仏教語であって、「迷う」とか「昏(くら)まされる」という意味の言葉です。
仏教でいう「愚痴」は、仏の智慧に暗いこと衆生の根本的無知を指す。
貪瞋痴の三毒
108の煩悩があるというその中でも、もっとも強い3つの毒がある
- 貪欲(とんよく)欲望
- 瞋恚(しんに)激しい怒り
- 愚痴(ぐち)
です。仏道を歩む者にとって、この貪瞋痴(とんじんち)の三毒と名づけられた、もっとも強烈な根強い煩悩なのです。
さて、愚痴話を聞くという事は、優しさだなんて思ってませんか。
この、ネガティブな愚痴を聞くってことは、少なからず聴く側もそのネガティブ思考を感化されることにつながります。
まあ、しょうがないなと、侮ってはいけませんよ、このネガティブ感情を垂れ流しされて、聞き始めは平然としていられるものの、聞いている側にネガティブ思考のクセが蓄積し、しだいにメンタルをやられ、体調不良を訴えてくることもあります。
そうです、なんどもなんども聞かされているうちにボディーブローのように効いてくるようになるのです。
まず、そういう人は、近づけないようににすることが大事です。
以前に、こんな記事を読んだことがあります。
自衛隊教官が教える「訓練を乗り切る隊員」と「急に折れる隊員の違い」という記事で、「きつい訓練に弱音を吐く隊員は訓練を乗り切る可能性が高く、愚痴一つこぼさない隊員は途中で急に折れた」と書いてありました。
男性に比べて女性の自殺率が低いのも、女性のほうがこの「愚痴力」のある人が多いからなのかもしれないからです。
だいたい、愚痴を言う人は、自分の愚痴を言うだけ言ってアドバイスを聞かない人が多いですが、それは、最初から問題解決を目的とするのではなく、愚痴を言い放って自分のストレスを解消していることが多いのです。
愚痴を止める3つの方法
ならば、この3つの方法を試してください
1.今回は私の愚痴を聞いてくれ
問答無用で話をすすめ、相手に絶対に話の主導権は渡してはいけません。
もし、次の日に愚痴話されたら、次回の約束として私の愚痴話を聞いてもらうようにします。
同じ話でいいのです、それだけ聞く側は苦痛になるはずですから
2.ポジティブにその場で返事する
ネガティブな愚痴に対して、その場でポジティブに返事しましょう。
つっけんどうではなく、心を込めて熱く言います。
愚痴を言いたい人にとって、さらっとポジティブに返されると、だんだん疲れてきます。
「君の能力ならできる」
「あなたなら間違いなくできる」
「あはは、すぐに乗り越えられるよ」
「大丈夫、大丈夫、君なら大丈夫」
とか、熱く心を込めて言いましょう。
3.愚痴られる前にまず聞いてみます
「それは愚痴ですか、それとも相談ですか」と愚痴だったらゆっくり時間とるから、3週間後にしましょう
相談だったら、スラーっとこんなふうに
「それはこれで、はい解決しますね」
「そしたら、直接言っておわりだね」
といって、スパスパと切るように解決してしまいましょう。
だいたい、愚痴りたい相手は、よく話を聞いてくれる優しい人で、共感をしてくれる人を選択し、次から次へと愚痴話を繰り返すのです。
愚痴一つこぼさない人が、先々もそうかといえば縁によってそうなっているにすぎず、別の条件がととのえばいつでも変化する。
ハッキリ言って、愚痴話を長く聞くのは時間の無駄ですね、あやまった見方しかできない遇者に対しては智慧と忍耐が必要だと記されています。
除夜の鐘はそのスタートにすぎないのですね。
参考:リクナビ、ブッダの法則(田中治郎著)