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根付とは 日本伝統の美術品

東京国立博物館の本館に入って、階段を上がりきった室に、根付が展示されています。

これは、高円宮(たかまどのみや)殿下が、妃殿下とともに収集された、現代根付を展示してます。

この場所に行くと必ず、立ち寄って、入れ替えをした作品を探し撮影がOKなのでパチリしてきます。
精巧な作りが多くユーモラスなこともあって見ていて飽きることがないです。

さて、その根付けですが、日本の江戸時代に使われた留め具のことで、煙草入れ、印籠、巾着や小型の革製鞄(お金、食べ物、筆記用具、薬、煙草など小間物を入れた)、矢立(携帯用筆記用具)などを紐で帯から吊るし持ち歩くときに用いました。
引用:Wikipedia

日本人の服装が着物から洋服へと移り変わると、根付の需要が減りはしたが、その精細な美は、芸術品として外国に支持され、印籠と共に日本国外で骨董的な収集対象となった。

根付には古根付現代根付に分類されている

  • 古根付は、江戸時代から近代にかけて。
  • 現代根付は、昭和・平成以降のもの。

根付の使い方

着物にはポケットがありませんね、したがって、袋状の小物などを持ち歩いていた時に使われました。

袋や印籠などに付けられた紐の端に取付け、下記の写真のように紐を帯の下から上に挟み根付を帯の上に出す事によって引っ掛って袋や印籠などが落ちないようにしていました。

根付の使い方

大きさは数㎝から、小さいものは1cm位の根付もあり、3~4cmが平均で、材料は黄楊、一位、黒檀等の堅い木や、象牙などが多い。根付専用の刀で、一つずつ手彫りされていた。

江戸初期には、実用的で簡単なものが多かったが、時代とともに装飾品やアクセサリー的な要素が強くなってきて、江戸時代後期に入って爆発的に流行した。

根付専門の「根付師」まで登場し細かい彫刻が施されるようになり、装飾品としての価値が高まっていったのです。

しかし、明治時代に入ると流行は激減し、一部の職人が輸出用に生産されるようになった。

現代根付としては、携帯電話の普及でストラップが流行し、根付本来の美術品にも注目が集まりだしたのです。

根付にもたくさんの種類があるのですが、大きく分けると4種類になります。

鏡蓋(かがみぶた)根付

饅頭(まんじゅう)根付

饅頭型の根付

形彫(かたぼり)根付

人物、動植物、器物、風景などあらゆるモチーフに彫刻された根付

仮面根付

能狂言、伎楽など、舞台芸術で使われていた伝統的な面をモチーフとしたもの

特に人気なのが、形彫(かたぼり)根付
七福神のような神をかたどったものや、カエルや亀、鶴や象など縁起の良い動物などを身につけて持ち歩く人が多く、お守りとして大事に扱っている人もいるようです。

武士が印籠と朱肉を使用するようになり、帯からぶら提げる時に、「留め具」の役目を果たしたのが「根付」です。

印籠と根付

富裕層が所持した印籠や根付には、芸術性を求めた蒔絵や象牙等が使用され、日本独特の精緻な文化が芸術品としてみとめられている。

いまや、浮世絵などと並び、人気で評価も高く「netsuke」として世界中で親しまれています。

参考:Wikipedia東京国立博物館The Ichi

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