浅草最強スポットの聖天さんに行ってみました
待乳山聖天(まつちやましょうでん)
浅草の吾妻橋の船着場からから台東区側の隅田川のほとりを散歩しながら歩き言問い通りをくぐり、しばらくして左を見ると最強のスポットと言われる「待乳山聖天・まつちやましょうでん」があります。
私はこの名前をなかなか覚えられなかった。おぼえづらい名前の「待乳山聖天」ですが寺院名辞典によると
読み方:タイニュウサンショウテン
(tainyuusanshouten)正称 本竜院
宗派 聖観音宗
所在 東京都台東区
本尊 歓喜天、十一面観世音菩薩
寺院名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。
誰もが、タイニュウサンショウテンではなく”しょうでんさま” と呼んでます。
正式には本龍院といい、浅草寺の支院のひとつです。
その待乳山聖天様は、浅草七福神のひとつでもあり毘沙門天をお祀りしています。
待乳山聖天の起源
古くから伝えられている由来によると、推古天皇3(595)年9月20日突然この土地が小高く盛り上がった霊山です。
その時、金龍が天より降って山をまわり守護したと伝えられている。
それから6年後の夏に長い日照りが続き、大干ばつに見舞われたとき十一面観音菩薩が眼を開き「大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)」の姿となって、この山に降臨され、こうした人々を苦しみからお救いになられたそうです。
このことが、聖天様が鎮座された起源であるといわれています。
以来、人々からの信仰心が篤く集まり、平安時代には、慈覚大師が巡拝のおり、当山にこもって21日間の浴油修行をなされて国家安泰、庶民の生活安定を祈願し、自ら十一面観音菩薩像を彫って泰安されたと伝えられています。
聖天様の霊験あらたかなことは、昔から広く知られていて、私たちの迷いを救い、願いをかなえさせてくれる大きな力をもっておられます。
階段もありますが、小高い頂にある本殿と地上との連絡はあまり見たことのないスロープのモノレールがあります。
乗ってみるとゆっくりと動き、足の不自由な人やご高齢の方には便利な乗り物で、もちろん無料で本堂に行くことができます。
階段で小高い丘をあがると、落ち着いた雰囲気が身を包みます。
大根と巾着
本堂へ向かう道すがら、当山のユニーク紋章の二股大根と巾着が目につきます。
それは、提灯や塀の浮き出た彫り物だったり、石碑などにも記されています。
信心されている人が祈願することによって得られる御利益を端的に表したものです。
大根は身体を丈夫にし、良縁を成就し夫婦仲良く末永く一家の和合を御加護頂ける功徳を表しています。巾着は財宝で商売繁盛を表し、聖天さまの信仰のご利益の大きいことを示されたものです。
出典:待乳山聖天より
特に大根は心身を清浄にする聖天さまの「おはたらき」を象徴するものとして、聖天さまのご供養に欠かせないお供物とされている。
最も知られている行事は、1月7日の大般若講・大根まつりです。
法要ののち、正月中にご本尊聖天さまにお供えされた大根を調理した風呂吹き大根が御神酒とともに参拝者にふるまわれ大いに賑わいます。
僕は、隅田川散歩のときには必ずお参りをするようにしています。
静寂な中に厳かな感じを味わえる何とも清らかな参拝になります。