相好を崩すの読みと意味
相好を崩す=にこやかな表情になる
相好は、「そうごう」と読みます。
なかなか、「そうごう」とは読めないですね、
「そうこう」と呼んでしまいます。
デジタル大辞泉によると「相好」とは
- 仏教語・仏の体にそなわっているすぐれた特徴。
三十二相とさらに細かい美点である八十種好をいう。- 顔かたち。表情
ということで、相好を崩すとは
にこやかになる、笑みがこぼれるなどの
意味になります。
相好を崩すの語源は
仏教から来ている言葉で「相好」は仏様の美しく立派な
身体上の特徴を指す。「三十二相八十種好」を略した
言葉であるとも言われている。
仏の三十二相とは
-
- 足の裏が平らで安定している。
- 手と足に法輪の模様がある。
- 指が繊細で長い。
- かかとが広い。
- 手足の指の間に水かきのようなものがある。
- 手足が柔らかく色が良い。
- 足の甲が亀のように形が良い。
- 足のすねが鹿のように繊細。
- 手が長い。
- 男根が目立たない。
- 身体の均整がとれている。
- 身体の毛が上向きに生え右旋している。
- よい香りを放ち輝く毛が生えている。
- 身体が金色である。
- 身体が輝いている。
- 皮膚が滑らかで柔らかい。
- 両手足肩・頭の肉付きバランスが良い。
- 脇腋が引き締まっている。
- 獅子のように威風堂々としている。
- 身体が広く端正である。
- 肩が丸みを持っている。
- 歯が四十本ある。
- 歯が白く揃っている。
- 白く鋭利な歯を持つ。
- ほほの肉が豊かで獅子のようである。
- 何でも最上の味を味わえる。
- 舌が大きく柔軟。
- 声が良い。
- 瞳が青い蓮華のような色。
- まつげが牛の眼のように揃っている。
- 頭の上が髪の毛を束ねたように盛り上がっている。
- 眉の間に白毫がある。
以上の通り「見てすぐわかる特徴」です。
随分細かく分けていると思っていたら「八十種好」は
この三十二相をさらに細かく分けて表しているそうです。
言葉の使い方としては、どちらかというと
日頃から、硬い顔をしている人が、顔を和らげて
微笑むようなイメージです。
例えば、
- しかめっ面の上司の部長が、プロジェクトの受注を
報告したら、その話を聞いたら相好を崩した。 - いつも恐そうな顔をしている祖父が、孫の顔を見ると
途端に相好を崩した。
「相好」の文字から判断するともっと難しいかと
思いきや、意外にもシンプルでわかりやすく
和みのあるホットな意味合いでよい言葉でした。
あなたもどこかで使いましょう。