言葉遊びで面白い「結構毛だらけ・・・」
言葉遊びは面白い
なぜこんな題を考えたか、それはこんな言葉を目にしたからなんだ。
それは「いよ! 見上げたもんだよ 屋根やのふんどし」なんですよ。
ふんどしを実際に知っている人は、もう少ないでしょうね。
僕はおじさんがしめていたので、よくわかりますよ。
一緒に風呂屋にいくと、越中ふんどしとか、六尺ふんどしとか言われるものをしめていた記憶があります。
余談ですが、ふんどしは日本の下着ですが、世界的この同じようなものは各地で見られ使われていたようです。
それがどうして寅さんのように使われるのか
ふんどしは見下ろす(見下す)もの。しかし、屋根やのふんどしは見上げることになるので、しかたなく見上げているということ。
結局、相手を褒めることと揶揄(やゆ)するつもりと両方の気持ちがあるときに使います。
そして、このようなことばを「地口・じぐち」といい駄洒落の一種とみなす言葉遊びです
「地口」をGOO辞書で調べると
世間でよく使われることわざや成句などに発音の似通った語句を当てて作りかえる言語遊戯。
「下戸 (げこ) に御飯」(猫に小判)などの類。
上方では口合いという。
引用:GOO辞書、
そんな、言葉遊びで楽しい語らい
地口の例・もじったもの
- 「いずこも同じ秋の夕暮れ」⇒「水汲むおやじ秋の夕暮れ」
- 「お前百までわしゃ九十九まで」⇒「お前掃くまでわしゃ屑熊手」
- 「沖の暗いのに白帆が見える」⇒「年の若いのに白髪が見える」
あまり意味はない
- 驚き、桃ノ木、山椒の木、狸に電気に蓄音機
- 何か用か(七日八日)九日十日
- 言わぬが花の吉野山
- アイムソーリーヒゲソーリ、髭をそるならカミソーリー
- なんのこっちゃ、抹茶に紅茶
- 草加、越谷、千住の先よ、幸手、栗橋、まだ先よ
- あたりき車力、車引き
- あたりき車力、けつの穴馬力
- あたりき車力、洗濯機
- あたりき車力、洗面器
- あたりき車力のこんこんちき
- 美味かった(馬勝った)牛負けた
- 願ったり叶ったり、晴れたり曇ったり
掛詞に技法を使い、意味のない言葉をつなげたもの
-
- その手は桑名の焼き蛤
(その手は食わない+桑名名産の焼き蛤) - 恐れ入谷の鬼子母神
(恐れ入りました+入谷の鬼子母神) - びっくり下谷の広徳寺
(びっくりした+下谷の広徳寺) - 嘘を築地の御門跡
(うそをつく+築地門跡) - どうぞかなえて暮れの鐘
(どうぞかなえてくれ+暮れの鐘) - 申し訳有馬温泉
(申し訳ありません+有馬温泉) - 蟻が鯛(アリガタイ)なら芋虫は鯨
(イモムシハクジラ)
- その手は桑名の焼き蛤
なかなか、馬鹿馬鹿しいけど面白いですね。
しめは、ご存知寅さんの啖呵売(たんかばい)
「結構毛だらけ猫灰だらけ、お尻(しり)の周りはクソだらけってねぇ。
タコはイボイボ、ニワトリゃハタチ、イモ虫ゃ十九で嫁に行くときた。
黒い黒いは何見て分かる。色が黒くて貰い手なけりゃ、山のカラスは後家ばかり。
ねぇ。色が黒くて食いつきたいが、あたしゃ入れ歯で歯が立たないよときやがった!」ヤケのヤンパチ陽ヤケのなすび、色が黒くて食いつきたいが、あたしゃ入れ歯で歯が立たないよときやがった、ね、
角は一流デパ-ト赤木屋黒木屋白木屋さんで紅白粉つけたおねえちゃんから下さい頂戴でいただきますと、五百が六百下らない品物ですが、今日はそれだけくださいとは言いません。何故かと言いますと、神田は六圃堂という書店が僅か三十万円の税金で、泣きの涙で投げ出した品物です。
四百、三百、二百、どうだ百両だ、どうだ!」
あの、名(迷)シーンを思い出しますね。
言葉遊びでした。