円(まる) 丸(まる) 〇って
円 丸 〇
まるって、いろいろです。
円は、えん、つぶら、まどか とも読みますね。
- 「円(まろ)やかな月」
- 「円満」(えんまん)
- 「円卓」(えんたく)
- 「円周率」(えんしゅうりつ)
など、やっぱり丸いことですね。
丸は、まる、がん とも読みます。
- 「丸顔」(まるがお)
- 「丸刈」(まるがり)
- 「一丸」(いちがん)
- 「本丸」(ほんまる)
など、まさしくまるいことです。
円と丸の違いは
円は圓が本字で、人が体を丸め小さくして囲いの中に入る様子を表した会意文字。
丸は崖のくぼんだところに人がかがみこんではいっていく様子を表した象形文字。
円(まる)は、平面上の図形で、円の中心から円周までの距離(半径)がどこでも一定のもの。
丸(まる)は、輪っかというイメージで楕円形でも崩れていても、なめらかな曲線でできた、球や卵型など全部ひっくるめたもの。
円は、禅における象徴的な形であり、禅寺、禅僧は好んで「〇」を描きました。
禅僧は〇が好き
ではなぜ、禅僧のお坊さんは〇を好んだのでしょうか 〇は漢字ではありません。
言葉で伝えることは難しいことです。
だから、絶対的真理を伝えるのに円を書きます。
円は、どこにも欠けている所があったり、余ることもありません。
完全な円満であり、森羅万象を表すとされここから始まりとか、ここで終わりもありません。
無限に続く宇宙でもあるとされています。
森羅万象とは
森羅万象(しんらばんしょう)とは、あらゆる現象、宇宙に存在する一切のもの。
「森羅」は樹木が限りなく茂り並ぶことであり、「万象」は万物やあらゆる現象。
なお、「宇宙」はあらゆる存在物を包容する無限の空間と時間の広がり、および宇宙空間を指す。
出典:Wikipedia
上記のような「一円相」は、あまりにも大きく広く深い意味があります。
なので見る人のそのときのきもちや感情、境遇によって、色々な見え方をします。
あなたの中にも、こんな円があることを思い出してください。
その円の中には、円満と拡がりがあるとされそれを感じられたら、どんなにか幸せで素晴らしい気持ちになる事でしょう。
今日この円を見て、どのように見えますか。
あなたもサッと円を描いてみませんか書く時の気持ちが、心の変化が現れるかもしれませんよ。
普通は、〇と言えば✖ですね学校時代に〇は嬉しかったけど✖を見るとめげてしまいますね。
小学校から長い間、〇✖の採点を見て一喜一憂してました。
〇✖の採点は、日本ですが、外国の学校では一般に欧米では〇✖ではなく、正しい答えには「✓」(ティック)をつける。
生徒たちはいくつティックをもらえたかと数えるそうです。
そして、間違っている答えには何もつけない所も多いようです。
むしろ、間違っている所には〇で囲んでここは別の答えを考えましょう、とすることもあるそうです。
最近の学校の問題だけでなくアンケートなどの用紙に該当する箇所に「✓」(ティック)をつける。
付けるのは良いが 🔲 の中から枠外にはみだし気になります。
が、はみ出しても良いそうです。
はみ出した勢いが「これを選んだぞ!」と意思表示につながるらしいです。
日本では昔から、丸が日の丸から始まって「丸ナントカ」とか漢字一字を〇で囲む商号。
ロゴにまで広く使われている。丸は良好、向上、元気印なんですね。
ある奈良のお坊さんは、封筒の裏の封じ目に✖印ではなく、〇を書くそうです。
これは、すごくいいと思います。
ので、今度、私も使ってみる事にします。
あなたもいかがですか。
参考:Wikipedia、Weblio、一字一話(船曳建夫著)、ほっとする禅語(石飛博光著)