松は日本の代表格で世界はBONSAIです

日本の代表格「松」
♫松の日ばかりがまつじゃない時計をみながらただひとり
いまかいまかと気をもんであなた待つのもまつのうち ♬
大ヒットした歌に「松」が・・

松
日本の代表的な樹木の松は化石の研究から比較的古い時代から登場したといわれている。
樹形は環境に左右され、綺麗なクリスマスツリー状の円錐のようだったり、傘を広げたような型、高山性種の中に
は地面を這うように伸びるものもある.
日本では、松の樹形を整えるテクニックとして春先に新芽を摘み取る「みどり摘み」や秋には「紅葉上げ」と呼ばれる方法がある。
松の名前の由来
「神を待つ」「神を祀る」「縁を保つ」が転じてできたといわれるが諸説ある。
「神を待つ」ことから神が降りてくる樹や不老不死の象徴として珍重され魔よけとして正月には門松として家の門で神を出迎えます。
慶事のシンボルとして「松竹梅」は、あまりに有名ですね。
常緑樹として冬でも青々とした葉をつける松は不老長寿の象徴で、冬でも青い竹、冬に花を咲かせる梅と合わせて「松竹梅」として扱われています。
松の花は雌雄同株です。
雌花は枝の先端に作られて小さな球果の形をしている。

松の雌花
雄花は枝の根元に作られて小さなラグビーボールが多数あつまったように見えるものが多い。

松の雄花
色はそれぞれ黄色から赤色まで様々です
また、花は「十返りの花」(とかえりのはな)と言われ百年に一度、千年に十度花が咲くという伝説がり祝賀の意味で用いられます。
古くから和歌や俳句、浮世絵にも登場した松ですが、亜熱帯や熱帯に分布する種でも−10度C程度の低温・組織の凍結には堪えて生存します。
この温度の適性が広く天然の分布としては、赤道直下のインドネシアから、北はロシアやカナダの北極圏まで、ほぼ北半球にかぎられ、針葉樹では最も広い範囲にあたる。
そのためか、ギリシャ神話(妖精ピテュスは牧羊神パーンから追われた時、松に変身して逃げたという)に出てきたりドイツのアウクスブルクの町の紋章にも使われたりしています。

ドイツ・アウクスブルクの紋章
日本の松
日本での松はなんといっても海岸に並ぶ松原ですね。
あの名作の舞台となった熱海の海岸の「お宮の松」は、明治時代に大ヒットした小説「金色夜叉」(こんじきやしゃ)です。
その小説のハイライトである熱海海岸での別れのシーン再現した銅像が熱海中心部の海岸付近に建立されている。
そのかたわらにある立派な大きな松が「お宮の松」と呼ばれ親しまれている

熱海「お宮の松」
日本3大松原は、
- 静岡県の三保の松原
- 福井県の気比の松原
- 佐賀県の虹の松原
と言われてます。
特に三保の松原は、ユネスコの世界文化遺産「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産に登録されています。
日本緑化センターで認定された、松専門の「松保護師」という資格を持つ人たち全国474名が松再生プロジェクトとして活躍されています。
BONSAI
松と言えば「盆栽」ですね。
世界でも「BONSAI」として愛好家が多く日本では高齢の方の趣味的イメージが強いですが海外では年齢に関係なく日本からの輸入を楽しんでいます。

盆栽
2011年には盆栽の輸出額は67億円達し盆栽の人気のすごさがうかがえます。
僕は盆栽を知りませんが、小さな鉢にこめられた思いや数百年という単位で丹念に育て向き合うその姿は、趣味を脱し美学になっているようです。
なんと、イタリアには盆栽学校があるそうです。
なんか嬉しいですね
白砂清松(はくしゃせいしょう)と呼ばれる特に日本で親しまれている景勝のことで、読んで字の通り海岸地帯において白い砂と青々とした松の樹冠の対比の美しさをいう。
特に松島、天橋立、桂浜、虹の松原などが有名です。
景勝だけではなく、防風林や防波堤の役割を担ったり、街路樹、並木道として厳しい環境に育つ松の木も砂浜の減少、海面の埋め立て、松材線虫病により近年は全国で減少化しています。
日本の代表格の松の木を優しく応援して緑あふれる日本にしたいものですね
毎年 5月8日は「松の日」の記念日です