マーフィーの法則はユーモラスでポジティブ
「マーフィーの法則」とは
「何か間違いが起こるような要因が内在している場合、
それは必ず表面化する」
引用:マーフィーの第一法則より
(If anything can go wrong it will.)
「失敗する余地があるなら、失敗する」「起こりうるなら、それは必ず起こる」ということです。
世の中には、まじめで役に立つ法則はたくさんありますね。
しかし、ユーモアや皮肉を交えた経験も欠かせません。
法則の中でもアメリカ空軍のエドワード・マーフィー大尉のマーフィーの法則がもっとも多く引用されているのではないかと思います。
マーフィーの法則を基にしたバリエーションやそれに類似した変則も無数ともいえるほど存在しているからです。
数々の失敗談や先達の経験、哀愁に富む経験則をまとめたものです(すべてのものが事実であるかは別)
それの多くは、笑いがともなうものです。
有名なユーモアの例
有名なユーモアのいっぱいの法則は
- 「トーストは、いつもバターを塗った側が下に落ちる」とユーモラスに皮肉っている
さらにエスカレートさせて
- 「落としたトーストがバターを塗った面がカーペットにくっつく確率はカーペットの価格に比例する」
なるほど、トーストのバターを塗った側が着地する確率は、カーペットが高価であればあるほど高くなるということです。
また、別の表現で愉快な
- 「パンはバターを塗った側が下に落ちるが、サンドイッチなら開いて落ちる」
ようは、物体が落ちるときは、最も被害が出るようになるとする。
マーフィーの法則は反面教師となっていろいろなことを教えてくれている。
失敗は誰もが経験することだから、落胆したりあきらめたりしないで、その原因を追求し、二度と起こらないようにすることが大切だと諭しています。
日常よく経験することでユーモアに富んでいる例です。
- 時間通りに仕事を済ませれば、その時間通りに必ず間違いが見つかる。
- 歯痛はいつも土曜日の夜から始まる。
- きれいなネクタイほどスープを引きつける。
- 旅行をしたいとき、時間があっても金がなく金があると時間がない。
- 自分のパスポートも写真ほどみにくいものはない
- スポーツ観戦しているとき、自分が中座しているときに限って得点が入るものだ。
- 素敵だと思った相手ほど、すでに誰かのものである
- 試験が終わると、その試験科目をようやく習得できるものである。
マーフィーの法則に似た表現は、昔からあったとされている。
「ソッドの法則」
それが「ソッドの法則」で、19世紀にイギリスでいわれ始めたとされている。
「ソッド(SOD)」とは人名ではなく、イギリスの俗語で「ヤツ」とか「野郎」のことです。
マーフィーの法則との違う点は、間違いはよりによって最悪の時に起こるものだと、極端にシニカルに表現をしているとこです。
例えば
- 何か口にすると、それが良いことであれば実現せず悪いことであれば現実になる。
- 起こらないだろうと願うとその通りになり、起こると期待すればそうならない。
- 誰でも懸命に計画を立てるが大半はうまくいかない
- レインコートを着て傘をもって出かけた途端に天気になった。
- 他の町に引っ越したら、偶然、元の町で知り合った女性に出会い、恋仲になった。
などと人が運命に翻弄(ほんろう)されたり愚弄(ぐろう)される有様をユーモラスに述べている。
人は誰も失敗をするものです。
日常的な小さなことから一生を左右するようなものまで様々です。
マーフィーの法則が見抜いているのは、このような失敗や間違いには、必ず誘因があり、いつかはそれが顕在化することだということです。
失敗の原因を究明することの重要性を教ているのです。
1949年に唱えられたこの法則が、現代でもよく使われているのは、そこに自分の人生そのものと重なる場面が出てくるからかもしれません。
参考:スピリチュアルサクセス、〇〇の法則辞典(烏賀陽正弘著)