誰もが持つ目の錯覚 綺麗で不思議な錯視とは
錯覚とは
視覚で知覚(感覚器官で外界の物事を分けること)は無意識に多くのことを直感的に解決する方法です。
まず次の絵をご覧ください
どこかで見たことのある問題かもしれません
どちらの横線が長いでしょうか。
下の横線の方が長く見えるとほとんどの
人が答えるでしょう。
上の横線と下の横線は同じ長さなのです。
しかし、同じ長さだと知っていても、実際に測ってみて確認しても、やっぱり下の横線の方が長く見えてしまう。
それが普通なのです。
そう、錯覚なんだけど、錯覚は目で起きるものではなく、脳で起きるのだ。
その仕組みは個人の視力とは無関係なんです
この脳の錯覚は他にも影響をしてないか心配ですね。
人間の脳は何百万年も前から進化を続けてきている。
他にもルーレットで最初のうち赤ばかり出ていたら、次には黒が出るだろうと考える。
しかし、その根拠はないのです。
プレーのたびに元に戻る、いわゆるチャラになるからです。
この誘惑は非常に強く作用します。
一般に、錯覚は知覚の誤りと考えられていて、感覚・知覚・認識過程のどこかの部分がミス
したことで生じる、と認識されている。
しかし、心理学でいう錯覚とは、間違いや誤りの類いでは無い。
注意深く観察しても、予備知識があっても生じてしまう、人間の感覚・知覚特性によって作り出される現象を指す。
引用:Wikipedia
錯視について
近代的な錯視が研究され始めたのはドイツからと言われています。
最初に発見されたのは下の「フィック錯視」です
縦線と横線の長さは同じですけど縦線の方が長く見えませんか
その後は続々と錯視は発見されました。
「ウェイト・マッサロ錯視」
上下の長方形は同じ形で同じ大きさですが上の方が横に短く縦に厚いように見える。
「カフェオール錯視」
灰色の水平線は、上から右左右左に傾いて見える。
「シェパード錯視」
左右の平行四辺形は同じすが左の方が細長く見える。
「ヘルマン格子錯視」
白の交差点部分が暗く見える。
「仮現運動の反転図形」
2枚の画像を交互に出しているだけですがリングの回転は右回りにも左回りにも見える。
不思議ですね
立命館大学文学部 教授 北岡 明佳の作図です。
出典:WAOサイエンスパーク
もっとご覧になりたい方はこちら
錯視カタログ
これらの見え方をすることを「錯視・さくし」といいます。
錯視は「目の錯覚」ですが、実際には目ではなく脳の活動に由来していることが多いと考えられるので、正しくは
「脳の錯覚」と言うこともできると、北岡教授がいってます。
実物はない幻覚や妄想とは違って錯視は同じものが違って見えたり、止まっているものが動いて見えたりすることが錯視です。
錯視には種類があり、その種類ごとの原因があり説明が難しいようです。
我々は楽しませてくれるトリックアートや錯視アートなど不思議できれいで驚かさせてくれるものを見て楽しみましょう。
錯視が起こらない人がいても決して目がおかしいわけではありません。
心配しないでください。
個人差があるということです。
参考:Wikipedia、WAOサイエンスパーク、