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カーテン、すだれ、のれん

カーテン、すだれ、のれんの役目は

カーテンを窓にかけている家は100%です。
それでは、暖簾(のれん)は、どうでしょう。

現在の我が家には、暖簾はありません。
昔、子供の頃は掛けていたのは覚えています。
紺色の地の、暖簾でしたが模様などは覚えて
いないです。

 

たしか夏になると、麻でできた白地の暖簾を
くぐったことがありました。


暖簾

暖簾(のれん)は中国から伝わってきました。

中国では、その字の通り、暖(あたたかい)
簾(すだれ)という防寒用の幕で家の外と
内側を仕切ったり、部屋の入口に仕切って
使用していた。

日本での暖簾も直接風邪や光が入るのを防いで
いたり、外から中を見えずらく仕切っていた。

冬は、冷たい風を防ぐのに厚手の綿布を使用して
夏季は涼しげな竹や葦などを編んで風通しをよく
して掛けた。

冬用のものを「暖簾」ノレンといい
夏用のものを「涼簾」リョウレンと呼んだ。
現在では「涼簾」は、ただの「簾」スダレになった。


かけスダレ

暖簾のもう一つの機能は、お店の目印となり
また看板として蕎麦屋や食堂、居酒屋などの
お店に屋号や商品などが染められ表に下がっている。

開店とともにこの暖簾を掲げ、閉店になると
一番先に暖簾を仕舞うことで、それを表した。

 

戦前戦後の暖簾

これは知りませんでしたが
戦前戦後の屋台や飯屋では、お客が出ていく
ときに、汚れた手先を暖簾で拭いていくと
いうことがあり「暖簾が汚れている店は繁盛
している店」と目安にもなった。

銭湯や旅館などの入浴施設がある建物では
「ゆ」などと書いた「湯暖簾 ユノレン」
をかかっていることがあります。

「女湯」「男湯」などの暖簾を下げて区別を
分かりやすくしたりしている。


湯のれん

カーテンは遮光、防音、間仕切り、のぞき見
防止に布を使用して主に窓に吊るして使用する

 

暖簾を使ったことば

暖簾を使った言葉は

  • 「のれん分け」奉公人や家人に同じ屋号の店を出させる。
  • 「のれんをたたむ」「暖簾を下す」店を閉めること。
  • 「のれんに腕押し」張り合いがないこと。
  • 「〇〇のれん会」全国にある、地域のお店のグループ。
  • 「のれんに傷がつく」スキャンダルで信用や名声が損なうこと。
  • 「暖簾口」歌舞伎の大道具で、民家などの室内の正面に設けられた
    暖簾をかけてある出入り口のこと。
  • 「〇〇暖簾街」全国にある呼び名。
  • 「暖簾代」商家で、長年勤めた奉公人に出してやる資本金のこと。


    暖簾

特殊な暖簾

  • 縄暖簾(紐暖簾)
    居酒屋などで布の変わりに荒縄を横一列に並べて垂らしたもの。
  • 珠暖簾(玉暖簾)珠をつなげて紐に通し、垂らしたもの。
  • 日よけ暖簾 割れがない1枚布の大型の暖簾。
    下は地面の上まで垂らし、縄などで縛って固定する。

 

日本家庭には姿を消していく暖簾ですが、
日本のお店にとっては、代々大事にしてきた
なくてはならないものです。

暖簾をくぐる時に、ひょいと思い出してください。

 

参考:WikipediagooTRANS

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