ミツバチ 花の蜜集めは危険な任務
ミツバチの蜜集め
日本で流通しているハチミツは日本ミツバチ
西洋ミツバチの2種に大きく分けられ養蜂さ
れている。
スーパーなどの店頭で売られているハチミツ
は、西洋ミツバチのハチミツなんです。
それは、600種類以上ある蜜源(ミツバチが
ハチミツを作るために集める花の満)の花の
種類から採蜜回数やその方法や特徴が違うか
らです。
大きく特徴を分けると
西洋ミツバチ | 日本ミツバチ | |
蜜源の花 | 特定の花 | 複数の花 |
採蜜回数 | 年に2回程度 | 年に1回程度 |
採蜜量 | 多く採りやすい | 西洋の5%程度で少ない |
価格 | 安価 | 高価 |
これではスーパーに西洋ミツバチのハチミツ
が並ぶのは一目瞭然ですね。
しかも、日本ミツバチは巣の中の環境が変化
すると別のコロニーへ移動してしまう「逃亡
癖」があるのです。
日本ミツバチを飼育・養蜂するのも非常に難
しく大変なことですね。
西洋ミツバチは日本ミツバチと比べて花粉が
あまり入らないので、甘みと香りが強めです
一方の日本ミツバチ は複数の花の蜜がブレ
ンドされていて、花粉も多く含んでいます。
そのため、濃厚で熟成されたような味、やわ
らかい酸味などが感じられるようです。
ミツバチの生態
そのミツバチたちは一生をかけてハチミツ
を集めるために働きます。
コロニーには女王蜂がただ1匹君臨しコロ
ニーの大きさにもよるが雄蜂100~2500匹
働き蜂は3万~6万匹で構成されている。
女王蜂は毎日、約1000匹の卵を産み、女王
蜂から生まれた働き蜂はすべてメスの蜂です
この働き蜂たちは、子孫を残す機能を持って
はいません。
集団のために働き、清掃・育児・防衛、造巣
食糧確保、貯蔵など産卵以外のすべてをまか
されやがて死んでいきます。
ミツバチの世界では、たくさんうまれた蜂の
幼虫の中から女王蜂が選ばれる。
選ばれた幼虫はロイヤルゼリーという特別な
エサを与えられて育ちます。
大きな体長(15~20㎜)の女王蜂となる。
(働きバチは体長12~14㎜)
働きバチの寿命は1カ月余りで、その生涯の
後半、2週間が花を回る期間です。
初めての世界への飛翔は、クモやカエルなど
危険な天敵だらけだし、強い風や雨に打たれ
るかもしれない。
蜜を集める仕事は常に死と隣り合わせで、
コロニーを離れれば無事に戻ってこられる
保証は何もない。
戻れる蜂もいれば、戻ってこれない蜂もいる
それが、ミツバチたちの日常なんです。
オス蜂の悲しき運命
オス蜂は交尾のためだけに生きていて、うら
やましく思うかもしれない。
が、実はオス蜂は悲しい運命が待っているの
です。
新女王蜂と交尾できるオス蜂は、ほんの一握
りで、新女王蜂はこの時の精子だけで一生分
の卵を産み続ける。
交尾できなかったオス蜂は元のコロニーに引
き返すが、働きバチたちに追い出され、みな
餓死してしまう。
交尾に成功したオスは、交尾した瞬間に
生殖器が破裂し、新女王蜂の体内に精巣
ごと取り込まれショック死する。
しあわせな老後が待っているわけでは
ないんですね。
働き蜂が一生で集めてくるハチミツの量は
スプーン一杯ほどです。
ミツバチの社会では女王蜂中心に回ってい
るので、働き蜂(メス)も、オス蜂もみな
過酷な環境にさらされているのです。
こんな事を思いながら、ミツバチを見かけ
たら、きっと今までとは違う感慨になるこ
とでしょう。
ミツバチの日 3月8日
参考:気になる話題、POCKETMARCHE、Wikipedia、藤原養蜂店、LIFE(麻生麻呂×篠原かおり著)