赤い薔薇と本の日のサン・ジョルディの伝説
「サン・ジョルディの日」
日本ではあまり聞きなれない記念日に「サン・ジョルディの日」があります
サン・ジョルディの伝説が、そのまま「サン・ジョルディの日」となったのです。
スペイン・カタルーニャ地方に伝わる伝説の聖人「サン・ジョルディ」に基づく記念日です。
この日は「本の日」とも呼ばれ、カタルーニャ地方では親しい人に本を贈る記念日でもあります。
スペインから20世紀後半にこの風習を日本に紹介され、日本書店商業組合連合会とカルターニャ友好親善協会などが1986年(昭和61年)に4月23日を記念日として「サン・ジョルディの日」と制定しました。
また、日本では「子ども読書の日」と定められ、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)は、「世界本の日」に制定している。
サン・ジョルディは中世からカタルーニャ地方の守護聖人として人々に自由を愛する象徴として親しまれてきた騎士の名前です。
サン・ジョルディの伝説
その国には、地を駆け、空を飛び、海を泳ぎ、一息で森や作物を焼き尽くすことのできる獰猛な恐ろしいドラゴンがおり、住民たちは怪物の怒りを鎮める為に、毎日1人ずつ生け贄を捧げておりました。
ある日、王様の娘が生け贄になる順番がまわってきました。
大勢の人がお姫様のことを思い、身代わりになることを申し出たのですが、王様はその申し出を受け入れません。
悲しみに心を引き裂かれそうになりながらも、可愛い娘に残酷な運命を全うさせる他なかったのです。ところが、お姫様が餌食になろうとするその時、真っ白い駿馬に跨がり、黄金に輝く甲冑をまとった1人の若い騎士が姿を現しました。
彼こそが、お姫様を救いにやって来た騎士サン・ジョルディだったのです。サン・ジョルディとドラゴンは激しく戦います。
ドラゴンの強さは圧倒的で、厳しい戦況が続きました。
しかし、善は常に勝利を収めるもので、サン・ジョルディの手にした槍がドラゴンの心臓を貫き、見事お姫様を救い出すことができたのです。溢れ出したドラゴンの血からは、見たこともないほど美しい薔薇が咲き、サン・ジョルディは、その中でも最も美しい薔薇を手折り、永遠の愛のシンボルとしてお姫様に贈ったのです。
引用:cckansai
それ以来、カタルーニャ地方の人々は毎年4月23日をサン・ジョルディの日とし、愛する人たちに美と教養、愛と知性のシンボルとして、1本の薔薇と1冊の本を贈ってこの日を祝ってます。
またこの日は、偉大な文豪のミゲル・セルバンテスやウィリアム・シェイクスピアの命日にあたり、彼らに敬意を表して4月23日を「世界本の日」としました。
チョコレートよりいいような気がするのは僕だけでしょうか。