八十八夜、茶摘みと共に
「八十八夜」は
「八十八夜」は、雑節のひとつで、立春の日から数えて88日目を(立春の87日後の日)指します。
2022年は5月2日になります。
私は、文部省唱歌の「茶摘み」で、八十八夜という言葉を知っていました。
作詞 不詳
作曲 不詳
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- 夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みぢやないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠 - 日和(ひより)つづきの今日このごろを
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにゃ日本(にほん)の茶にならぬ
- 夏も近づく八十八夜
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この日本の独特の風景は、夏を迎えるにあたってもこれから、種をまくにも田植えの準備をするにも農作業の時期としていたのです。
二十四節気(にじゅうしせっき)でいうと、5月5日には「立夏」となり、二十四節気の7番目で、子共の日ですね。
昔の人は、この夏の始まりを「夏の準備するきっかけ」としてとらえていたようです。
「八十八夜」の「八」は末広がりの意味があり、しかも「八」が二つ重なり、とても縁起が良いと日と考えられていました。
また、「八」「十」「八」の3っつの字を組み合わせると「米」という字になり、とくに農民の方々には大切にされて来たのだと言われてます。
長い冬が終わり季節は春ですが
- 「八十八夜の別れ霜」
- 「八十八夜の泣き霜」
など、ありますが八十八夜を迎えるころには天気も安定してきます。
その年の最後におりる霜のことを「別れ霜」といいこれを機会に見計らって農作業を開始したとされてます。
メイストームデー
この「別れ霜」にちなみ、ユニークなのが、傑作な日本発祥の記念日があるのをご存知ですか。
5月13日・メイストームデー(五月の嵐の日)
「バレンタイン」の88日後に定められた記念日でずばり「恋人に別れ話を切り出すのに最適な日」。
こんな日があるとは知りませんでしたね。
メイストームは和製英語で、温帯低気圧が急に発達して大雨や大風をもたらす気象現象の事。
お茶の種類
さて、お茶の葉は、冬の寒い時期にしっくり養分を蓄え、春になると少しずつ芽を出し始めます。
この早く出た芽を収穫して作った新茶が、一番茶です。
栄養価やうまみ成分が豊富で昔の人々はそのことを知っていました。
「新茶を飲むと病気にならない」「八十八夜に摘まれたお茶を飲むと長生きする」などと言い伝えられています。
お茶の種類は、たくさんあります
- 煎茶 蒸してもんで荒茶を製造するもっとも一般的なお茶
- 玉露 渋みが少なく旨みが豊富な味
- 抹茶 てん茶を石うすなどで引いたもの
- 茎茶 新芽の茎だけを抽出したお茶
- ほうじ茶 キツネ色になるまで強火で炒ったお茶
他にも 玉緑茶、てん茶、玄米茶、番茶、新茶などなど興味がある方は、こちらをご覧ください。
お茶の淹れかた、種類、歴史など 「お茶百貨」
「お湯の温度」
美味しくお茶をいただくには、お湯の温度がポイントです。
- 沸騰させたお湯をいったん湯飲みに注ぎ、湯飲みを温める
- そのお湯を急須に戻す
- 湯飲みにお茶を注ぐ
- というふうに、ぬるめのお湯で入れることが、うま味成分や香りを引き出すことができるようです。お試しくださいね。
- そして、お茶の保存には要注意ですよせっかくの香りや旨みを損なわないように「密閉保存」が大事です。
お茶は他の食材のにおいを吸収しやすいので気をつけて、冷暗所におき、早めにいただきましょう。
店頭に、新茶(一番茶)が出てきたら、美味しく淹れて、新しいお茶との出会いを感じましょう。