歌って、飛んで、「世界渡り鳥の日」WMBD2021
「世界渡り鳥の日」
年に2回、5月の第二土曜日と10月の第二土曜日は「世界渡り鳥の日」です。
国際デーのひとつで、国連総会の補助機関である国連環境計画UNEP(United Nations Environment Programme)が制定しました。
この国際デーは、「渡り鳥(migratory bird)」が直面する脅威、それらの生態学的重要性、それらを保護するための国際協力の必要性について世界的な認識を高めることを目的としています。
国際デーのこの日は世界各地でバードフェスティバル・教育プログラム・展示会・バードウォッチングなどのイベントが開催される。
渡り鳥とその生息地の保全の必要性について強調し、意識向上のためのキャンペーンでもあります。
渡り鳥とは
「渡り鳥(わたりどり)」は、食糧・環境・繁殖などの事情に応じて定期的に長い距離を移動(渡り)する鳥のことです。
逆に一年を通じて同一の地域やその周辺で繁殖も含めた生活を行う鳥を「留鳥(りゅうちょう、resident bird)」という。
移動(渡り)の過程の3段階
- 第一段階:
ある時間にある方向に向かって飛ぶことを何度か繰り返すことにより、目的地から数百kmほどのところまで飛ぶ。
太陽や星の配置などを指標にすることにより行われると考えられている。
- 第二段階:
磁場などがかかわる、生まれながらにして持つ地図を頼りに目的地まで数kmのところまで飛ぶ。
地形の情報もある程度考慮されるかもしれない。
- 第三段階:
地形や環境の特徴を頼りに最終目的地まで到達する。
これらの段階についての仕組みはほとんど全く分かっていない。
このように、渡り鳥は、昼は太陽の位置夜は星座の位置から現在の位置と向かう方角が分かるという。
また、地磁気や風向き、地形の情報なども参考にして、正しい方角に飛ぶことができると考えられている。
日本で見る渡り鳥
日本を基準とした渡り鳥は以下のように分けられる。
- 夏鳥
繁殖のために日本より南方から渡ってきて、夏を日本で過ごし、越冬のために再び南に渡る鳥。
ツバメ、アマサギ、オオルリ、キビタキクロツグミ、ハチクマ、サシバなど。 - 冬鳥
越冬のために日本より北方から渡ってきて、冬を日本で過ごし、冬が終わると再び繁殖のために北に渡って行く鳥
ツグミ、ジョウビタキ、ユリカモメ、マガモ、オオハクチョウ、マナヅル、オオワシなど。 - 旅鳥
日本より北で繁殖し日本より南で越冬するため、渡りの移動の途中に日本を通過して行く鳥。
シギ、チドリの仲間に多い。
環境省では全国52か所地点で渡り鳥の飛来状況の調査を行っています。
詳しく知りたい方はこちらへ
環境省・渡り鳥の飛来状況
「WMBD2021」
WORLD
MIGRATORY
BIRD
DAY
2021
鳥と自然の世界的な祭典です
鳥は身近な存在で、いたるところに見られます。
都市でも田舎でも、森や山、公園や庭先草原、湖畔や海岸などのあらゆるところにいます。
自然の世界的な大使として、渡り鳥は自然の周期で地球上のさまざまな地域とつながっています。
2021年のテーマ
「歌う、飛ぶ、舞い上がる–鳥のように!」で、あなたも参加してみてはいかがでしょう
参考:wmbd(World Migratory Bird Day )、Wikipedia