蒲団と布団の違いは
ふとんは冬の季語
朝晩の冷え込みが厳しくなり冬の足音が近づくころになると1枚の蒲団ではしのぎづらくなる
朝の目覚めも、もう5分と頭になかでぼやき、すぐには起き上がらない
蒲団は冬の季語で、こんな俳句がある
「蒲団着て 寝たる姿や東山」 嵐雪
この有名な句から、くるくると蒲団にくるまった寝姿のような、横臥した京都東山の稜線が思い出される。
山眠るとも言いたげな冬の山を表している
また、小林一茶も
「ふとん着て寝たる山からまず霞む」
と詠んでいる
ふとん(蒲団・布団)を辞書で引くと
布地を縫い合わせ、中に綿・羽毛などを入れた寝具。
引用:Weblio辞書
敷き布団・掛け布団など。「—を敷く」「—を上げる」「煎餅(せんべい)—」
また、 座禅などで座るときに用いる蒲(がま)の葉で編んだ円形のもの。
「蒲団」と言えば、当然のごとく敷き布団、掛け布団のように寝具のこととおもいます。
それは、江戸中期の頃からで、1603年に刊行された「日葡辞書」には「しきもの」のこととあり、これが元来の意味だった。
蒲団は「坐葡(ざぶ)」ともいいむしろ座蒲団が形の上では近いかもしれません。
ちなみに関西では今でも座蒲団のことを「おざぶ」と呼んでいる。
ふとんの歴史
もともと蒲団は中国から禅宗と一緒に伝来したものです。
座禅をくむときに尻の下に敷く布製の敷物でした。
蒲団の「蒲」という字は植物の「ガマ」を表しています。
この「ガマ」の葉は、「むしろ」という敷物の材料に使われていました。
蒲団の「団」は丸いことや集めたりすることを表しています
「蒲団」は“「ガマ」の葉を編んで作った丸い敷物・座蒲団”のことなのです。
江戸時代以降になると綿づくりや布製品の生産が盛んになり、綿入りの寝具が作られるようになりました。
同時に綿を包むのに布が使われるようになり、「蒲」という字かわり「布」が使われるようになり「布団」という漢字が生まれました。
すると、従来あった「座蒲団」もそれに合わせて「座布団」になったようです。
これで「蒲団・布団」の違いがはっきりつかめました。
ある、書籍によると「布団」は当て字と簡単に書かれている物もありました。
これで、スッキリとしましたね。
現代では、すっかりベッドが幅を利かせてますが、蒲団の良さもみなおされています。
布団特徴
- 寝室専用の部屋は必要ない
- 急な来客にも対応できる
- 寝具の種類が豊富で楽しめる
- 部屋の掃除が楽
ベッドの特徴
- 寝たり起きたりの操作が楽
- 布団の上げ下ろしが必要ない
- そくいつでもすぐに横になれる
- 床の温度や湿度の影響が少ない
などですが、あなたは布団派ですかそれともベッド派ですか。
人生の三分の一は睡眠でです。
寝心地の良い布団かベッドを見つけて心地よい時間を演出してみましょう。