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Nordgreen動画のコロナへの意義

苦しい時の「GIVE」

ある You Tube 動画が公開から1週間で83万回もの再生を記録した。

それは・・・

拝啓、新型コロナへ。あなたは私たちの人生の1年を盗んだ。」の言葉で始まる。

タイトルは “Never Stop Giving – 今 私たちができること”。

これは、コロナ禍での動画で、デンマークの腕時計ブランドNordgreenノードグリーン)が公開したYouTube 動画です。

しかもこの動画の中には、 Nordgreen(ノードグリーン) 社製の腕時計は一切出てきません

Nordgreen・腕時計

Nordgreenの腕時計は、ホームページで確認してもわかるように、性別に関係なく見やすいシンプルなデザインが特徴です。

腕時計の購入時には「教育・健康・衛生・環境」に取り組んでいる3つの団体から1つを選んで寄付できる仕組みを提供して、環境や社会に対する貢献を根底とした会社であることが理解でき、世界120か国以上で愛されている。

公開したYou Tubeの動画は、WHO基金が運営する新型コロナ感染症連帯対応基金(COVID-19 Solidarity Response Fund)への支援・救済キャンペーンの一環であり、同社は15,000米ドル(約160万円)を寄付している。

新型コロナ感染症連帯対応基金

この動画を見る人々にも、「困っているときこそ、私たちが受け取る以上のものをお返しする(Give back more than we take)」ことが大切だというメッセージを伝えている。

しかし、なぜ一切の製品を動画に出さず「GIVE」をテーマに動画を作り「GIVE」をし続けることが大切だと訴えているのか。

また、2020年から続くコロナ禍で、私たちに「Give」を共有する目的は何で、「GIVE」できることは一体何だろうか。

Nordgreen共同創業者バジリ・ブラントさんと、パスカー・シバムさんのお2人の話によると。

共同創業者のバジリさんは、起業時に「この腕時計のファンの人たちと参加できる社会貢献は何かと考え、腕時計の購入時に3つの慈善団体から1つを選んで寄付できる仕組みをとりいれた。ちょっとした行動でも社会のために連帯できることはある、と伝えたかったのです。」と話しています。

世界展開しているEコマース企業の責任として商品輸送にかかるCO2の削減がや労働環境などで、Nordgreenでは商品輸送のカーボンニュートラル化(脱炭素社会)を推進している。

カーボンニュートラル

デンマークでは2020年にデンマーク語審議会が選ぶ「今年の言葉」に、“Samfundssind(サムフォンシン)” が選ばれ、コロナ禍での一大注目ワードとなっている。

Samfundssindとは “Samfund(社会)” と “Sind(心)” をかけあわせた言葉で、自分のことだけでなく、他者や社会全体のことを考えて行動することを意味している。

Nordgreenは、サステナビリティへの取り組みや意識向上のため、B Corp・Bコーポレーション(社会や公益のための事業を行っている企業に発行される民間認証制度)の取得に向かって動いている。

身近にするべき「GIVE]

創業者の二人に誰もが身近にできるGiveとは何かを聞くと

パスカーさんは:

人のため” って何だろうと考えてみる。
そして自分ができる方法で、身近な人をできる分だけ助ける
自分のことも大事にしながら、周りが困っていそうだな、してあげたいな、と思うことをしてほしいです。自分のためにした行動が、他者の助けにもなるかもしれません。」

バジリさんは:

「使い捨ての容器ではなく、何度でも使える容器を使う
肉の消費を減らす
車の代わりに自転車で通勤してみる。
ホームレスの方が街で新聞を売っていたら買ってみる
ごみを丁寧に分別してリサイクルする。
こういう小さな行動すらも、私はGiveだと思っています。」

自転車通勤

動画の中のコメント

今回の2分46秒の動画には下記のようなコメントが書いてありました。

画面中央 DEAR COVID

あなたは地球の活動を止めた。
世界の動きを止めた。
人生を止めた。
文字通り、
コミュニティ、経済、大陸全体が止まった。
あなたはビジネスを破綻させた。
生計を奪った。
家族を引き裂いた。
あなたは私たちが当たり前と思っていたことを再定義した。
自由、
友情、家族。
愛と人生。
責任、機知、
敬意について。
私たちが受け取る以上のものを誰かに与えることによってみんなで敬う。
ここにチャンスがある。
私たちから盗んだ時間を取り戻すことは決してないが、少なくとも私たちパンデミックスから抜け出し、経験から学ぶことができる。
もう当たり前のことは何も考えないだろう。
私たちは人類と地球に対してしなければいけないことがわかるだろう。
私たちはサポートを必要とする人たちの人々を手助けし人生の小さなことに感謝することを学ぶ
私たちが得たもの以上の事をお返しする。

画面中央に never stop giving

WHO基金が運営する、新型コロナウィルス感染症連帯対応基金への支援としてノードグリーンは15,000米ドルの寄付を行いました。
ぜひ皆様の支援もお待ちしています。

https://www.youtube.com/watch?v=5cEaJ6ajx88

この一連の考え方は、仏教の「自利利他」と似ているなと思った。

  • 他人を幸せにすることを「利他
  • 自分が幸せになることを「自利」という
  • 相手を幸せにすることが自分も幸せなる

積極的に「GIVE」をするように心がけましょう。

参考:IDEAS FOR GOOD

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