異常気象の原因は地球温暖化
深刻な地球温暖化
地球の温暖化をはじめ気候変動、異常気象などで干ばつ、熱波、洪水、ハリケーンなど世界の各地で災害が頻発しています。
20世紀後半からの地球温暖化は急激に進み、このままでは気温は上がり続け生態系や社会全体で深刻な危機に陥ります。
地球温暖化は私たち人間の活動による温室効果ガスが原因です。
人間がもたらした地球温暖化です。ならば、私たち人間として元に戻すことをしなければいけません。
地球という星に生きるすべての生命とこれからの未来のために一人一人が立ち上がなければなりません。
現在地球の大問題として深刻な地球温暖化は自然の変動ではなく、人間の活動によるもので、地球の地表付近の平均気温が上昇している状況のことです。
世界の生物の状況
地球上には、様々な生態系が存在し、これらの生態系に支えられた多様な生物が存在しています。全世界の既知の総種数は約175万種で、このうち、
- 哺乳類は約6,000種、
- 鳥類は約9,000種、
- 昆虫は約95万種、
- 維管束植物は約27万種となっています。
まだ知られていない生物も含めた地球上の総種数は大体500万~3,000万種の間という説が多いようです。
生物の進化の過程で多様化した生物の種の中には、人間活動によって絶滅の危機に瀕しているものがあり、既知の哺乳類、鳥類、両生類の種のおよそ10~30%に絶滅のおそれがあるとされています。
引用:環境省
地球の気温は、熱帯から極域の氷の世界までかなりの差がありますが、平均すると約15℃で、地球全体を見ると多様な生き物にとって暮らしやすい環境となっています。
世界的に話題になっている「温室効果」は、工場や自動車から排出される二酸化炭素(CO2)やメタンガス、大気中の水蒸気などを「温室効果ガス」と呼び、地表から放出される熱を吸収し、その一部を再び地球に放射し温めることを「温室効果」といいます。
もし、この温室効果がなければ、地球の平均気温はマイナス19℃もの低温になり、今日のように動植物に適した環境にはなっていなかったと考えられています。
しかし、温温室効果ガスが増えることによって、熱の吸収量が増え地球の平均気温が上昇し「地球温暖化」を引き起こし、陸上では今まで生息できた動植物が生息できなくなり可能性が懸念されてます。
また、南極の水委が溶けて海面が上がったり、海水が上昇することで、サンゴの減少を招いており、20世紀末の数十年間で、世界のサンゴ礁の約20%が失われ、さらに20%が劣化しています。
世界気象機関の発表
世界気象機関(WMO)は、2021年版の気候報告書で、世界の状況が「私たちの目の前で変わっている」と強調している。
それによると、20年間の平均気温は、2002年から今年までをみると、産業革命前と比べて初めて摂氏1度以上上昇する見通しだと発表し、さらに、海面の上昇も今年、過去最高を更新したとの研究が出ている。
この気温の上昇は、地球を「未知の領域」へと押しやり、地球にいっそう大きな影響を及ぼしていると、報告書は指摘している。
WMOのペッテリ・ターラス事務局長は、世界各地で今年見られた異常気象の一部を、以下のように紹介している
- グリーンランド氷床の最高地点で史上初めて、雪ではなく雨が降った
- カナダとアメリカの一部を襲った熱波で、カナダ・ブリティッシュコロンビア州の村の気温が摂氏50度近くにまで上がった
- アメリカ南西部を直撃した熱波で、カリフォルニア州デスヴァレーの気温が54.4度に達した
- 中国の一部地域で、数カ月分の量の雨が数時間のうちに降った
- ヨーロッパの一部で深刻な洪水が発生し、数十人が死亡、多大な経済損失が生じた
- 南アメリカの亜熱帯地域は2年連続で干ばつに見舞われ、河川流域の水流が減り農業、交通、エネルギー生産に大きな影響が出た
英ブリストル氷河学センターのジョナサン・ボマー教授は、「海面は過去2000年間で最も早く上昇している」と話し警告を促している。
「このままのペースで行けば、2100年には上昇幅が2メートルを超え、世界中で約6億3000万人が移住せざるを得ない可能性がある。その影響は想像が及ばないものだ」としている。
前述のWMOのペッテリ・ターラス事務局長は、「異常気象はもはや新しい平常だ」と話した。「それらの一部は人間が引き起こした気候変動の足跡である」このことを示す科学的証拠が増えていると指摘している。
気候変動対策について話し合う「第26回国連気候変動枠組条約締結国会議(COP26)」が、2021年10月31日~11月12日かけて開催されました。
待ったなしの危機的状況を説明しています。
2015年に採択されたパリ協定では、「世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より低く保ち、1.5℃に抑える努力をする」を目標としています。
今すぐ取り組まなければならない深刻な状態なのです。
日本は昨年、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を目指す方針を打ち出しました。
排出を全体としてゼロというのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」 から、植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。
引用:環境省
私たちも、必要でなければ自動車をのらずにするなど、少しでも協力するように意識を高めましょう。
参考:BBC NEWS、KIKO Network、環境省