体温が低いと危険がいっぱい
あなたの平均体温は何度ですか
人間の体の中で「がん」にならない場所が二つだけあります。
それは、「心臓」と「脾臓(ひぞう)」です。
逆に「がん」になりやすい場所は、食道、胃、大腸、子宮といわれてます。
そして、このように分けられる特徴は、温度です。
冷える場所が、「がん」にかかりやすくなるのです。
「がん」の患者は、約35度台の低体温です。
人によってかなり幅がありますが、日本人の平均体温は 36.89度です。
子どもは平熱が高く、高齢者はやや低めです。
心臓は常に、よごれた血液を回収し、きれいな血液を全身に送ります。
ふつう心臓は1分間に70回ほど規則正しく血液を送り出しています。
心拍数(しんぱくすう)などと、手首ではかりますね。あれです。
これほど、寝てる間も動きっぱなしの心臓は約40度台、脾臓も40度近くあります。
脾臓は赤血球が集まっているところなので温かいのです。
昔から「冷えは万病のもと」といいます。
冷えになりやすい人は、運動をしないヒト、胃腸の働きが弱いヒトは、からだの中で熱を作る機能が低下して「冷え」になりやすい傾向にある。
人間は、口→食堂→十二指腸→小腸→大腸→直腸→肛門 まで、管腔臓器(かんくうぞうき)といって、長いひとつの管で外界とつながっていて、そのために冷えやすいのです。
体温が1度落ちると、酵素の働きは約50%も落ちるといいます。
免疫力と体温
また、私たちの体には、病気から体を守るための「免疫機能」は体温と、とても深いかかわり合いがあり、免疫細胞は体温が上がると高いと活発になります。
免疫細胞が正常に働ける体温は36.5℃。そこから体温が1℃上がると最大5倍~6倍も免疫力が上がり、逆に1℃下がると免疫力が30%下がるといわれています。
病気になったときに発熱するのは、体が体温を上昇させることで免疫細胞を活性化させ、病気と戦う力を上げようとしているからです。
ですから、体を冷やさないことが、温めることが、とても良い健康法のひとつです。
温泉の効能
体を温めるというと、すぐに頭に浮かぶのは「温泉」です。
温泉に行くと「リュウマチに効く」「肩こり解消」「打ち身捻挫に」「腸などの慢性病によい」などと効能が書かれています。
効能は書いてるけど、なぜ効くのかを書いてあるところは少ないです。
良質の温泉は、ゆっくり浸かっていると体の芯まで温まります。
すると、全身の血液循環、毛細血管の流れ、微小循環(毛細血管とその前後にある細動脈・細静脈などによって構成される血管系。 血液と組織細胞との間の物質交換や体液循環の調節を担う)が、著しく改善し、代謝がよくなります。
代謝酵素が活性化し、よくなると全身の臓器が円滑に機能して、解毒、排泄もスムーズになり、体に効果をもたらします。
また、適度な運動をすることで筋肉量を増やし、体温を上げ、免疫細胞を活発化します。
また、運動をすることで、ストレスの解消にもつながり、自律神経のバランスがよくなり免疫機能を正常に保ちます。
小腸の「腸内免疫」
腸は栄養素を分解・吸収すると同時に、食物と一緒に外から侵入してくる有害物質や病原菌などの異物を食い止める大事な臓器です。
ショウガやにんにくなど体をあたためる効果があるある物を積極的に取り入れましょう。
そのほかに、ごぼうや玉ねぎなどの野菜や玄米、全粒粉のパンなどにも体をあたためる効果があります。
腸内の腸内細菌の餌になる食物繊維を意識して取り入れるようにしましょう。
いつも言っているように免疫力は
- 20歳:免疫力のピーク
- 40歳:20歳の50%になる
- 50歳:めっきり落ちてトラブルも発生する
- 60歳:20歳の10%
になるので、高齢者は風邪をひきやすくなり、病気がちになります。
善玉菌を増やし、腸内環境を整えましょう。
食物繊維を多く含むものは
- 昆布などの海藻類
- シイタケ、しめじ、キクラゲなどのキノコ類
- 梅干し、大豆、納豆などの発酵食品
- たまねぎ、ニンニク、ゴボウ、キャベツなどの野菜類
などです。
体温を意識して、免疫力を上げ健康を保つようにしましょう。