過度な「追っかけ」と知能レベル
有名人に対して、ファン、大ファン、「おっかけ」の違いは何だろう。
単純に好きな歌手や俳優は、公言するしないは別として誰でもいますよね。
ファンは、簡単に愛好者。特定の人物を熱烈に支持する人。
ファンにもいろいろ
- 鉄道ファン
- バスファン
- 航空ファン
- 船舶ファン
- スポーツファン
野球ファン
サッカーファン
などその他多数 - 競馬ファン
- アニメファン
- 相撲ファン
スージョ(女性の好角家)
などたくさんのファンがありますね。
「おっかけ」
それが「追っかけ」となると、超がつくファンなのでしょうね
イメージは、ライブがあれば、どこの地域でも行き前列の席を確保して、まばゆい視線を投げかけている
掛け声はもちろんのこと手ぶりのアクションをする。花束やプレゼント惜しみなくささげる。
こんなように解釈してしまいますが、ちがってたらごめんなさい。
ですが、有名人に対する興味が崇拝や執着のレベルに至ると、ときに人は常識では考えられないような「愚かな」行いに走ってしまうことが、ニュース等で古くから知られていました。
自宅の住所を突き止め気づかれないように待っていたり、出かける先を記録し、郵便物やゴミまであさるストーカーはその極地とも言えます。
その「おっかけ」をハンガリーのパズマニー・ペーテルカトリック大学(PPUC)で研究が行われた。
その研究結果によると、有名人の崇拝のレベルが高い人の間では、認知能力がわずかに低下しています。
また生まれつき頭がいい人でも、「熱心なファン」を越えて夢中になってしまうと、日常生活や仕事に集中できなくなって、認知機能が低下してしまうようです。
アンケートと知能測定
研究者は、なぜ、有名人に対する態度・行動と知能が連動しているのかをつきとめようと、下記のようなアンケートと単なるIQではない2種類の知能を測定した。
アンケート(Aは、好きな有名人のこと)
- 「Aがいることで、生きている実感が得られるか?」
- 「Aの存在は自分の人生の一部になっているか?」
- 「Aに違法行為を頼まれたら行うか?」
- 「Aの個人的な習慣や私生活を知りたくなることがよくあるか?」
知能測定
- 「流動的知能」:新しい情報を柔軟に使いこなすと仕事
- 「結晶性知能」:勉強などを積み上げることで獲得される
を行った。
結果、好きな有名人に対する崇拝や執着のレベルが高い人(上の質問にYESと答える数が多い人)ほど、「流動性知能」と「結晶性知能」のレベルが低くなることがわかりました。
研究者たちは、その有名人は利益追求企業の看板で、有名人と本人が別であることを認識することで、中毒状態を抜け出る重要なことだと結論付けました。
私の知人の女性は、高校生のときに、あるグループの「追っかけ」となり活動をしていたがその後、グループが解散をして30年ほど忘れられたようでしたが、あるきっかけで知るようになり、その人のライブには欠かさずいってました。
ここからです、その歌手が離婚をしたと聞くやいなや、自分ではわからないのでしょうが、態度・行動が一変し、ここまで変わるものかとびっくりしました。
写真集を作り、チケットやCDを複数枚購入し、何かとプレゼントをし、家の掃除や夕飯の支度はしなくなり、嘘をついてまで出かけるようになり、とうとう離婚しました。
もちろんすべての人がとは言いませんが、過度の「おっかけ」はいかがなものでしょうね。
冷静になり、限りなき愛はもっても「無作・むさ」がいい。
「無作」とは、ことさら、あれこれと、いじくりまわさないこと。