しっかり目を開けて夢を見よう

「風が吹けば桶屋が儲かる」は、バタフライ効果

風が吹けば桶屋が儲かる」と昔からの日本のことわざがある。

日本のことわざ
どんな話かというと

風が吹くと土ぼこりがたち、それが目に入ることで盲人が増える。盲人は三味線で生計を立てようとするので三味線の需要が増える。三味線には猫の皮が張られることで猫が減る。猫が減るとねずみが増えて、ねずみにかじられる桶が増えることから、桶を売る桶屋が儲かって喜ぶ。

引用:ウイクショナリ

桶屋

これは、何か事が起きると巡り巡って思いがけない意外なところにも影響が出ること。
また、当てにならない期待をすること。大風が吹けば桶屋が喜ぶ。風が吹けば箱屋が儲かる。

現代では、上記の意外なところにが、あまりにも突飛すぎて「可能性の低い因果関係を無理矢理つなげてできたこじつけの理論・言いぐさ」を指してこのことわざを使う場合が多い。

バタフライ効果

この考え方は、「バタフライ効果」とよく似ていて、「非常に小さな出来事が、最終的に予想もしていなかったような大きな出来事につながる」ことを意味する言葉です。

バタフライ効果は、気象学者エドワード・ローレンツ氏が1972年に行った講演『ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか』から由来している。
この講演の主旨は、「蝶の羽ばたきは、将来そこから離れた場所で竜巻を引き起こすかもしれない。天候を決定づける要素は複雑に絡み合っているため、どれだけ計測精度を上げても天候を正しく予測するのは難しい」というものでした。

新聞やTVのニュースを見るにつけ、世界の悲劇に何にもできない自分の無力さを感じる時があります。
自分にできることは、ちっぽけで何の意味もないと感じてしまいます。

圧倒されて無力感だけが残り、つらい時間が経過していくのですが、そんな時に救ってくれるのが「バタフライ効果」だと言われます。
それは簡単にいうと、自分がただ自分らしく生きていることが、世界に変化を与えられるということです。

ユダヤ教の聖典

ユダヤ教の聖典には、無力感に押しつぶされそうになったときに役に立つ、ふたつの教えがあります。

  • 一人の命を救う者は、全世界を救ったとみなされる。
  • 仕事を完成させる義務はないが、途中でやめていいというわけでもない。

行動を起こすことがいかに大切かを説き、一人ひとりの重要性を再認識させられます
また、たとえ他にやるべきことが多くあっても、行動しなければならないことがわかります。

「こころのチキンスープ」

先日、「こころのチキンスープ」小さな奇跡の物語という、主に女性のための本で、タイトルの「こころのチキンスープ」とは、ヨーロッパやアメリカでは体の調子が悪くなったり、病気になったりすると体が温まるようにと、お母さんやおばあちゃんが「チキンスープ」を作ってくれ、疲れて弱った身体を温め、癒してくれます。

それと同じように「読者の心に元気を与えられるように」という願いが込めてあります。

一部ご紹介すると

”心のありよう” が現実をつくる

スミス夫人は交通事故で片脚の膝から舌を失った。
その傷は義足をつけるほどまで回復したものの、傷つけられた心の傷は痛手から立ち直ることができずにいた。
自分を障害者としか見ることができずにいたのです。
ある日、病院医行くと片方の目に眼帯をつけている少年に出会った。スミス夫人は少年に「その目はどうしたの?」と話しかけた。
すると少年は、少し考えてから、眼帯を持ち上げ、答えた「なんでもないよ、僕は海賊なんだ!」と言った。

少年は片目を失ったことなどまったく気にしていない様子です。
少年の「ぼくは海賊なんだ!」の一言がスミス夫人を変えたのでした。
「宝島」にで出てくる義足の海賊と同じ装束で、海賊船の上に立ち裸っている自分の姿をはっきりと見たのでした。
疾風が髪やコートをはためかせ、海賊船が揺さぶられても、臆することなく胸を張り、しっかりと脚を踏み締め立っていた。

スミス夫人の名前が呼ばれて、松葉杖をついて婦人が立ち上がると、その脚をみて少年が「おばさんの脚、どうしたの?」と尋ねた。
スミス夫人はにっこり笑って「なんでもないの。おばさんも海賊なのよ」

引用:「心のチキンスープ」ジャック・キャンフィールド編著

海賊

というような「奇跡の物語」が綴られています。

たとえどんなに小さなことでも、その行動が大きな違いを生み出していきます
自分にとって大切なことを自分らしく生きていくことが大事なことなんですね。

参考:「心のチキンスープ」ジャック・キャンフィールド編著、グロービス経営大学院Wikipedia

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