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世界で必要とされている「石鹸」

毎日、何気なく使っている石鹸、僕は昔から牛のマークの固形石鹸を使っています。
一時は、ボディソープのような液体石鹸を使用していたのですが、やっぱり使い心地が固形石鹸が良く元にもどしました。

固形石鹸

日本には安土桃山時代に西洋人より伝えられたと推測されている。

今や、家庭に2個や3個、100% 必ずすぐ使えるようにあるものですね。
ましてや、このコロナ禍においては、「手を洗う」ことは必須なので気にしている家庭も多いのではないでしょうか。

しかし、手を洗うことは先進国に住んでいることで誰もが普通に感じているのです。
世界に目を向けてみると、石鹸が高級品であるがために手に入らず、手を洗うことができない人たちがたくさんいるのです。

石鹸の大事さ

特に子供たちは、免疫力もなく病気を引き起こし、命を落とす子供たちが大勢いるのが事実です。

このこととは裏腹に、悲しいかな世界中の石鹸工場から廃棄される石鹸は、なんと年間約2万5000トンにものぼり、固形石鹸にするとその数は約2.5億個にもなります。

どういうことなのでしょうか、石鹸を使いたくても使えない状況があり、石鹸を使用できるのにもかかわらず廃棄してしまう。しかも、ときには川や海に流れ出て環境汚染にもつながっているとのこと。

このような状況を見過ごすことはできないと「一般社団法人Earth Company」を立ち上げたのがサミール・カラーさんで「インパクト・ヒーロー2022」に選出されている。

サミールさんは、2014年にアメリカで非営利団体「Eco-Soap Bank」を創設。
石鹸工場から出る廃棄予定の石鹸をリサイクルし、それを途上国で必要としている子どもたちや難民に配布、そして適切な衛生教育を普及させる活動を行っている。

なおかつ、石鹸をリサイクルする「ソープメーカー」として、途上国に住む貧困の女性を雇用し、彼女たちの人生にも大きな変化を起こしている

引用:Eco-Soap Bank

発展途上国の一部の地域では、手洗い用の石鹸を持っている世帯はわずか1%です。
ほとんど持ってないと同じですね、世界中で予防可能な病気の蔓延と戦う上で依然として石鹸がないということは、重要な要因であるのです。

Eco-Soap Bankの立ち上げ

「石鹸が手に入らないことで苦しむ子どもを、これ以上出さないこと」

Eco-Soap Bankの立ち上げ以来、そのシンプルな目的に向けて活動をしています。

サミーㇽさんは大学生の時にカンボジアを訪れ衝撃的な光景を目にした。
農村部に住む母親が、人体に有害な洗濯石鹸で赤ちゃんを洗っている様子でした。その母親は「固形石鹸は高すぎて買えない」と話していた。

宿泊しているホテルに戻ると、数回使っただけの石鹸が毎日取り換えられ、その石鹸は処分されて地域では環境汚染を引き起こしていた

この大量に廃棄処分される石鹸を必要としている人々に届けることが、環境も人びとの健康も守ることができるとサミーㇽさんは「Eco-Soap Bank」を立ち上げたのでした。

手洗いは有害なバクテリアの存在を92%減らすことが示されている。

石鹸が使えない影響

ユニセフによると、約8億人の子どもたちが、学校で石鹸を使うことができない状態にあります。さらに、23億人もの人たちが、家庭で石鹸を使うことができない危機的な状況にあります。

発展途上世界は高い乳幼児死亡率に苦しんでいます。2015年には5歳未満の11人の子供が毎分死亡したと推定されています。

手をきちんと洗うことで予防できる下痢症に罹る子どもの数は世界中で毎年約17億人にものぼり、そのうち52万5,000人の5歳未満の子どもたちが、毎年亡くなっている

2014年の立ち上げから、これまでに約2650万個の石鹸を3500校以上の学校や難民キャンプに合計640万人の人びとに届けてきた。そのおかげで、カンボジアでは手洗いの頻度が45%増加したと確認されているという。

石鹸を持つ子供達

エミリーさんは、このように目的をシンプルにしています。

「私たちの目標は、明確です。世界中で、4,000人の女性を雇用すること。そして、世界中全ての石鹸工場と協力し、毎年廃棄される2億5,000万個の石鹸を全てリサイクルすること。それによって、次の100万人の命を救うことです」

引用:Eco-Soap Bank

クラウドファンディングや寄付も募り明確な目標に向かって紛争しています。

参考:Eco-Soap BankIDEAS FOR GOOD

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