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推理小説やスポーツ戦術 手品の仕掛けも「ミスディレクション」

ミスディレクションとは

誤った指導。誤認に導く説明。
手品や推理小説などで、観客や読者の注意を、手品の種や事件の真相などからそらすこと。

引用:コトバンク

「ミスディレクション」は、英語の”misdirection”という単語が由来になります。「手紙のあて名を間違えること」「間違った指示を出すこと」という意味になります。

”mis”は「誤り」“direction”は「方向、導き」という意味を持っていて、わざと間違った方向に導くことを表してます。

ミスディレクションは、大きな舞台で行うステージマジックや近距離で数人を対象にするクローズアップマジックのマジシャンたちが手品に使うテクニックのひとつとして「人の注意をそらして真実を隠す」やり方という意味もあります。

マジック

同じような意味でスポーツの戦術として使われたり、心理学として使われ、普通の日常生活の中でも大いに役立つものです。

マジックによるテクニック

マジックでは、トリックに目がいかないように、反対側の手で派手な動きをして観客の目を引きつけることがよくあります。これが「ミスディレクション」です。

マジシャンであり作家のハーラン・ターベルは「ほとんどの指先の技術を使ったマジックは、ミスディレクションによってできている」といっている。

推理小説では

推理小説では、真犯人の重要な行動や台詞は控えめに描写し、そうでない人物については詳しく書いたり騒がせたりすることで、読者に真犯人を悟られないように物語を進めていき、びっくりするような「どんでん返し」を用意するのです。

クイズや”なぞなぞも” 思い込みや固定観念を巧みに利用した「ミスディレクション」の代表的なやり方です。

推理小説 心理テクニック

嘘や出まかせを言うのではなく、見る者の勘違いを誘うのがミスディレクションなのです。

ミスディレクションの種類

ミスディレクションには大きく分けると以下の種類があります。

  • 「サイコロジカル・ミスディレクション」
    文字とおり心理的に人をだます方法で、普通の人が常識だと思っていることを逆手に取ることを言います。
    例えば、透明でないコップを振ったときにチャリンという音がしたら、「コインが入っている」と考えます。オレオレ詐欺も悪い利用の仕方です。思い込みには十分に注意しましょう。
  • 「タイム・ミスディレクション」
    人は時間を空けてから結果を提示すると、心を読まれた、超能力みたいだ」と錯覚することを利用したやり方のテクニックです。
  • 「フィジカル・ミスディレクション」
    人間は、大きな音のした方向や、素早く動くものを反射的に見てしまう習性があります。
    コインを持つフリや投げるフリをして人々を惑わす空中コインのマジックは、「フィジカル・ミスディレクション」のやり方を応用してます。

    コインのマジック

言葉にもあるミスディレクション

マジシャンはマジックを始めると「種も仕掛けもございません」といいながらはじめますね、。この言葉を聞くと、よしタネを見破ってやると意識しませんか、その夢中になってマジシャンの一挙種一動作に目がいってしまいます。

これも、「ミスディレクション」で心理的に誘導している言葉でのテクニックになります。

心理学の「見えないゴリラの実験」

ハーバード大学の博士たちが行った「見えないゴリラの実験」では被験者には、白いシャツを着た人と黒いシャツを着た人がバスケットボールをパスする短いビデオ映像を見せられ、白いシャツを着た人のパスの回数を数えるよう指示がされた。
実験終了後、被験者にいくつかの質問がされ、その中の一つに「何か選手以外に目についたものはありますか?」というものが含まれていた。
映像ではゴリラの着ぐるみを着た人が現場を通過したのだが、42%の被験者がそのゴリラの存在に気づかなかった。

引用:Wikipedia

見えないゴリラの実験

これは、とても有名な実験で、博士たちは、人間の脳は、入ってくる情報のすべてを一度に処理することは出来ない。このような現象が起こるのは、脳が様々な感覚入力の取捨選択を行っている為だ。といっています。

「ミスディレクション」を意識して、マジックを見ると今までとは違う感覚になるかもしれないし、思い込みや巧みな勧誘の言葉にくれぐれも注意しましょう。

参考:WikipediaTOP-BIZスッキリ

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