バタフライ効果の例でささいなことでも行動する
今やどこにいても、世界中のニュースが、テレビやインターネット通して飛び込んできます。
そんな世界の悲劇を目にするにつけ、圧倒されてしまい自分の無力を痛感してしまいます。
もちろん、そのことの大きさが半端でないことが無力感につながってしまうことになります。
でも、そんなとき「バタフライ効果」があることで救われることになるかもしれません。
バタフライ効果とは
ほんのささいな出来事が、やがてとんでもない大きな結果につながる現象のこと。
このバタフライ効果の名称は、
気象学者エドワード・ローレンツの「ブラジルの一羽の蝶の羽ばたきが、テキサスで竜巻を引き起こすか?」という問いかけに由来する。
ブラジルで一羽のチョウが羽ばたく
⇒ 小鹿がそのようすに興味を持ち何度も飛び跳ねる
⇒ ライオンがそのようすに気づき小鹿を狙いちかづいていく
⇒ ライオンに気づいたシカの群れが逃げ惑う
⇒ それが大きな風を起こす
⇒ 海に向かった風が上昇気流をつくる
⇒ 竜巻が発生する
このような流れになる。
ほんの小さなことがその後のおおきな変化につながってくのです。
このように、私たちの日常の中にもあふれていて、私たちがおこなう、毎日の小さな選択によって、人生を大きく左右することが起きているのかもしれません。
普段、気にしていないが、あたりまえのことを自分ではしているつもりでも結果はわからないものです。
ユダヤ教の教え
ユダヤ教の聖典に、無力感に圧倒されたときに役に立つ、2つの教えが書かれています
- 「一人の命を救う者は、全世界を救ったものとみなされる」
- 「仕事を完成させる義務はないが、途中でやめていいというわけでもない」
一つ目の言葉は、人間一人ひとりの重要性を深掘りし、影響のおよぶ相手が少数しかいなくても、行動を起こすことの大事さをといています。
二つ目の言葉は、たとえ他にやるべきことがどんなに多くても行動しなければいけないことがわかります。
こころのチキンスープ
「心のチキンスープ」という本にめぐり合いました。
主に女性に焦点をあてた、「小さな奇跡」の小物語を集めた書籍となったものです。
昔からの教えをわかりやすく表現しています。
例えば
ある男性が引き潮の浜辺を歩きながら、打ち上げられているヒトデを拾っては海に投げて戻していました。
すると、誰かがやってきて、なぜわざわざそんなことをするのかと聞きました。
どっちみち、浜辺には数えきれないヒトデが打ち上げられていて、しかもこのような浜辺は世界にいくつもあるのですよ。
「そんなことしたって何の意味もないってこと、わからないのか?」男性はその人を見たあと、かがんでヒトデをつまみ、また海へ投げて言いました。
「でも、あのヒトデにとっては大きな意味があるだろう」
引用:こころのチキンスープ(ジャック・キャンフィールド編著)
中村哲医師
1984年に医療援助活動を開始して、戦乱と最悪な自然環境のに苦しむアフガンの地で2019年に凶弾に倒れるまで中村哲医師は、電気なし、水道なし、ガスもなし、この環境下で井戸を掘って「水が出た!」と言って現地民と一緒に喜ぶ。
ボランティアの意義だとか、国際問題だとか環境問題だとかは二の次、いまはシャベルで溝を掘ることだけなのです。
引用:人は愛するに足り、真心は信ずるに足る(中村哲)
参考:こころのチキンスープ(ジャック・キャンフィールド編著)、
ハーバードの人生を変える授業(タル・ペン・シャハー著)、
人は愛するに足り、真心は信ずるに足る(中村哲)、
サイエンス365days