後知恵バイアスは知らずに使ってますよ
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後知恵バイアスは、多様な場面で使ってる
「あのとき、そうだと思っていたよ」
そうなんです
何か事が起きてから、まるで予測していたかのように
話す人が多いですね、これが
「後知恵バイアス」と呼ばれるものです。
ちょっとした失敗の時でも「だから言ったじゃない」
なんて言われたことは一度や二度、あなたもありませんか
後知恵バイアスは、非常に強力で、あなたにも誰にでも
どんな場面でもいつでも起こりやすいです。
何もかもがお見通し
サッカーの代表監督は、予選などで勝てなく、負けが
つづくとすぐに「この監督のやり方ではだめだ」という
マスコミからの突き上げにあい、報道され監督の交代論
まで出てくる始末です。
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サッカー監督
しかし、何とか得点をあげてW杯の出場を勝ちとった時は
あれだけ厳しく意見を言っていたマスコミも名将と持ち上げ
るようになります。
このようなことはよく見られる現象です。
このマスコミの姿勢そのものが典型的な後知恵バイアスが
かかっているといえます。
監督自体の選手起用や日頃の練習、コンディションなど
様々な条件が重ねあっていることなので、その時の事情を
考慮して監督は采配をふるっているんです。
勝ち負けだけにこだわりマスコミは監督のやり方よりも
勝てば名将、負ければ無能と書くだけなんです。
監督の指導方法が優秀であろうと後知恵バイアスが
かかり、表現は結果に左右されてしまいます。
このように目に見えないプロセスを考えずに、
目に見える結果で、物事の良し悪しを判断してしまい
やすいのです。
人は誰しも結果論を考えるのが大好きだということです。
判断の誤り
夫婦喧嘩などの時でも、毎晩遅くまで飲んで帰って来る
旦那さんに、あきれたと奥さんお話を聞かされると、
私たちはついつい旦那さんを非難して、がまんしていた
奥さんの味方についてしまいます。
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夫婦喧嘩
原因を「旦那さんが毎日飲んで遅く帰ってくる」だと聞か
されたことで奥さん側の味方に立ちやすくなることは
後知恵バイアスが働いた判断です。
確かに毎晩遅くまで飲んで帰ってくることは、よいこと
ではありませんし、健康にも悪いですね。
しかし、旦那さんが遅く帰ってくるのは、日頃から奥さんが
口うるさく生活費のことを言われるので、ストレスがたまり
それを発散させるのに飲んでしまうことかもしれません。
後知恵バイアスは、自分の知らない事情や、隠れたプロセスを
考えずに「毎日飲んで帰宅が遅い」という要因だけに目を向けて
判断してしまいます。
プロセスを少しでも考慮すれば、判断の方法変わってきます。
過度に結果重視になると、失敗をしないように行動し、新しい
ことにチャレンジをしなくなる傾向になると言われてます。
結果に対して「だからいったのに」ということは簡単です。
日常的に、後知恵バイアスが起こることを知り、よく理解して
自分の判断が、結果重視になっていないかプロセスを考えたか
を意識しましょう。
現代人は時間がなく、結果を急いでしまう傾向があります
当事者の意識に立ち本質を見極め正当な評価をするように
心掛けましょうね。
参考:BEAVE ANSWER、後知恵バイアス、資本主義社会で生きるために