JISとISOとIECの規格
JIS,ISO,IEC
標準という考え方の「標準」とは実にあいまいな
表現です。
人によって標準が変わり、そのまま放っておけば
地域や国によって標準が変わります。
そこで、各国とともに世界標準の規格を作成して
インターナショナル・スタンダードを目指したも
のです。
- JISは日本工業規格の略です。
- ISOは世界標準化機構の略です
- IECは国際電気標準会議の略です。
JIS規格、ISO規格、IEC規格はすべて規格
のことを言っています。
工業製品を設計・生産において、それぞれが勝手に
寸法を書きものづくりをしたら、無秩序化、多様化
効率の悪化などを招きコストアップにもつながります
そこで、規格の統一をして標準化し、次のようなメ
リットを創出します。
- 利便性や相互性の確保
- 生産のコストダウン
- 開発のスピードアップ
- 安全の確保
- 環境保全の確保
トイレットペーパーは真ん中の空洞の直径は38mm
紙幅114mm、未使用状態のロールの直径は120
mm以下と規格が決められているので、どの銘柄を買
っても取り付けられないという事はありません。
工業の標準化を目的に工業標準化法を昭和24年に制定
された日本工業規格(JIS)は、「貿易の技術的障
害に関する協定」によって、国際規格のISOやIE
C規格と整合性が図られています。
日本は20年ほど前に、世界市場に進出するには国際的
競争力を必要とするとして「Global Standard」なる
和製英語を使用している。
こちらの標準化はどうでしょう
2020年の新型コロナウィルス禍による「9月に新入学」
が声高に騒がれました。
世界標準は9月の秋入学だといわれて、未だに世論を二
分するような騒ぎが続いてます。
「各国の入学月」調べてみると
北中米
アメリカ:州によるが8月中旬~8月後半が一般的
カナダ:8月中旬~9月初め
コスタリカ:2月初旬
メキシコ:8月中旬
キューバ:9月
ドミニカ:8月
ヨーロッパ
ベルギー:9月初旬
ブルガリア:9月中旬
エストニア:9月初旬
ギリシャ:9月中旬
ポーランド:9月初旬
ポルトガル:9月初旬
ルーマニア:9月中旬
ロシア:9月初旬
イギリス:9月初旬(スコットランドは8月下旬)
スロベニア:9月初旬
リトアニア:9月初旬
フランス:9月初旬
ラトビア:9月初旬
クロアチア:9月初旬
アジア
日本:4月初旬
韓国:3月初旬
中国:9月初旬
インド:3月初旬
イスラエル:9月初旬
フィリピン:8月
カタール:9月中旬
シンガポール:1月初旬
ベトナム:9月初旬
オセアニア
オーストラリア:2月初旬
ニュージーランド:1月下旬
パプアニューギニア:1月中旬か下旬
アフリカ
エジプト:9月中旬
モロッコ:9月
チュニジア:9月中旬
南アフリカ
ブラジル:2月初旬
アルゼンチン:3月
ウルグアイ:3月上旬
さあ、どうでしょうか?
こればっかりは国際標準とはいかないみたいですね。
参考:First day of school、筐体設計のすすめ、気になる話題、Weblio,