天の川銀河と太陽系と地球
天文学者らは、初めて天の川銀河以外の銀河で観測された惑星と思われるものを発見した。
今迄、太陽系外の惑星は発見されているが、すべて天の川銀河内のでした。
今回、天文学の研究チームがNASA(アメリカ航空宇宙局)のチャンドラX線宇宙望遠鏡を、遠く離れた渦巻銀河「M51」に向けたところ、惑星が大質量の物体の周りを回っているような現象を捉えたという。
この大質量の物体とは、ブラックホールあるいは中性子星(質量の大きな星が超新星爆発を起こした後に残る天体)だと考えられている。
今回の発見は、地球から約2800万光年も離れている。
私たちが住む地球は、太陽系の星の大集団(銀河)の中にあります。
この太陽系のある銀河を天の川銀河もしくは銀河系と呼びます。
- 天の川銀河系は、上から見ると渦を巻き、2千億個の恒星が集まっているといわれています。
- 天の川銀河系は、渦巻銀河と呼ばれるひとつで、平べったい円盤状に集り回転しています。
- その中の、ばく大な数の星たちは同じ方向に回転しています。
ちょっと、天文学的数字を並べると
- 天の川銀河系は、一般的な渦巻き銀河で円盤の部分の大きさは直径 約10万光年です。
- その天の川銀河系の中を太陽系はぐるぐると回っています。
- 回転の速度は秒速 約240kmで、これは新幹線の3600倍になり、とてつもないスピードです。
- しかし、そのスピードをもっても、銀河の中をぐるっと一回りするには2億年もの膨大な時間がかかります。
まったく、どのくらいなのか見当もつかないですね。
私たちが住んでいる地球の太陽系は、天の川の中心から 約25,000光年離れた片田舎に位置しています。
どうして地球が天の川の中でこの場所に誕生したのかは、偶然かもしれないし、諸説あり謎につつまれたままです。
英語では天の川を「ミルキーウェイ(Milky Way)」と言い、日本語では「ミルクの道」となります。
天の川の名前は、古代ギリシャ・ローマの文化が多くの天体の名前をつけたと同様に、ギリシャ人もローマ人も、星空の帯を牛乳の川と見なしていました。ギリシャ人はそれを空にこぼしたのは女神ヘラからのミルクであると信じていました、そしてローマ神話は天の川は彼らの女神オプスからのミルクであると言ったのでした。天の川銀河の中心部は銀河中心と呼ばれ、いて座Aと呼ばれる約400万個の太陽質量の超大質量ブラックホールが含まれています。
地球上のどこにいても、天の川が一年中見えます。しかし、地球が回転すると、銀河とその最も明るく最も壮観な部分である銀河中心は空を横切って移動しますから、時々、中心は視界から消えます。
引用:天文ニュース
天の川の回転する銀河中心は、いて座の方向にあり、ぼんしゃ座の光の帯がぎょしゃ座の反中心まで伸びて、いて座に戻ります。
地球から、この空の領域に含まれる30の星座を見ることができ、北半球では、天の川が通過する主要な星座には、オリオン座、ぎょしゃ座、ペルセウス座、カシオペア座、いて座、さそり座が含まれます。
今回は、天文学者の新たな方式で天の川銀河の外の惑星を発見した記事を見て、あらためて ”天の川銀河” を調べてみました。
夜空を見上げるの楽しくなりますね。
参考:宇宙の奇跡を科学する(本間希樹著)、BUSINESS INSIDER、NASA、天文ニュース