日本三奇の謎の大岩「石乃宝殿」とは
「日本三奇」(にほんさんき)とは、日本の三つの奇のことで、不思議なことや珍しいことを指す総称
- 宮城県御釜神社境内にある「四口の神竈」(よんくのしんかま)
- 兵庫県生石神社の「石乃宝殿」(いしのほうでん)
- 宮崎県霧島東神社の「天之逆鉾」(あまのさかほこ)
のこと。
三つとも不思議な人知を超えたミステリーな世界が広がっています。
生石神社(おうしこじんじゃ)は兵庫県高砂市・宝殿山山腹にある神社です。
三方を岩盤に囲まれた巨岩。水に浮いているように見えることから、「浮石」とも呼ばれており、生石神社の御神体として祀られています。
この石造物は、「石の宝殿」とも呼ばれ、誰が何の目的でどのように作ったかは謎に包まれていますが、現在は国の史跡に指定されている。
『播磨國風土記』によると、聖徳太子の時代に物部守屋によって建立された、とあるようですが、時代背景などからして、実態は謎になっている。
社伝によると、第10代崇神天皇の時代、国内に疫病が流行していた時、石の宝殿に鎮まる二神が天皇の夢に表れ、「吾らを祀れば天下は泰平になる」と告げたことから、現在地で創祀されたという。
生石神社の鳥居をくぐり、急階段の参道を上りきると、中央に通路を設けた珍しい構造の本殿が現れます。その奥に鎮座する巨大な石の建造物こそが、日本三奇のひとつ、石の宝殿。その大きさは、高さ5.6メートル、横幅6.5メートル、奥行き7.5メートル、推定重量500トン。深く切り込まれたくぼみに溜まった水によって、水面に浮かんでいるようにも見えることから、「浮石」とも呼ばれているのです。
引用:Tatsuyama
いやー大きいですね、なんといっても推定500トンは、すごい!!
その大岩の中腹をくりぬいて作られて、生石神社が鎮座しています。
パワースポットとして
約7メートル四方の大岩ですから、そこから発するパワーもひとしおのようで、特に感じる場所は、石の宝殿の裏側、三角の突起の左側が、最も御神体に近く、よりパワーを発している場所と言われています。
人によっては、身体に感じるパワーがさまざまで、「ピリピリと電気が伝わるよう」とも、「ぽっと暖かくなる感じ」ともいわれます。
また、石の宝殿の分岩といわれる、高さ約3mの霊岩。全身の力を込めてこの霊岩を押した手で体の弱いところを撫でると、霊岩に宿る神様より力を授かり、ご利益があるといわれています。
水の上に浮かんでいるように見える「浮石」ですが、実際は浮いているわけではありません。この巨石は下の部分を削って掘りこんであり、切り離す直前の状態でそのまま残っています。
昔から「生きている石」の固有信仰があり、カミの霊魂のよりついている石は、生石(おいし)の信仰として、現代でも生きつづけているのです。
古くからの信仰が ”石神” さんとして祀っているのです。
生石神社の秋祭り
毎年10月に行なわれる生石神社の秋祭りでは、「神輿合わせ」と呼ばれる2台の神輿の勇壮な練り合わせが見所です。
この神輿のぶつけ合いは、神功天皇が三韓出兵の際、艦についた牡蠣を落とそうとした逸話に由来しており、より激しくぶつかり合うほど、神様が喜ぶとされています。
だれが何のために、いつ・・・謎が謎を生む大岩は確かに「日本三奇」に選ばれるだけありますね。