人の意識を高めるカラーバス効果
チラシや宣伝、ポスターなどのキャッチコピーに自分に当てはまるコピーを見るとつい深追いしませんか
例えば「35歳を迎えるビジネスマンのあなたに」「初めての子育てのママさんへ」などのタイトルをみるとクリックしたりして記事を読んでしまうことです。
このようなことは「カラーバス効果」といって、心理学用語の一つです。
自分が意識をしている事柄に対して関係する情報が自然と舞い込んでくるようなことです。
例えば、通勤電車に乗り今日のラッキーカラーは赤だと決めると車窓の外のその色が目に留まります、会社に着くまでの街の中のラッキーカラーに目が行きます。
赤を意識して次の写真を見てください。
とても赤が気になりませんか、それは赤色に意識を向けたからです。
もともとカラーバスは、色を浴びるという意味です。
心理学用語と書きましたが、アイデアを発想するための手段として紹介されました。
人間の5感の特に聴覚、視覚から得た情報を無意識のうちに自分が必要にしているかどうかを選別をしています。
カラーバス効果は色に限定しているわけではなく、自分が見たいもの興味があるものに対して意識を向ける傾向があるのです。
そのため、カラーバス効果と似ている言葉がいくつかあります、
「頻度錯誤」
頻度錯誤とは、バーダー・マインホフ現象で、一度あることに注意を向けると、急にそれを頻繁に目にするようになる錯覚
例えば、有名ブランドのダウンジャケットを買うか迷っているときは、町ですれ違うそのジャケットを着た人を見かけるととても気になりますね。その色の風合いや着こなしを見て自分が着たらどうだろうかと想像してみますね。
新しい知識を得ることによって脳が活性化してそれと関連するものを探す状態になり、気づくと意識を向けた途端に
やたらと目にするように確証バイアスが作用し錯覚に陥る。
確証バイアス
ひとつの先入観や思い込みがあると、それを支持するような情報ばかりを追いかけ否定する情報は無視し、最初の思
い込みをさらに強化してしまうことです。
確証バイアスで納得がいく第一印象の大事さ。
一度ある人を立派な人だと思ってしまうと、その人が立派なことをしている場面にだけ注意が向けられる。反対に別の人をダメな奴だと思い込むと、その人がダメなことをしている場面に注意が向けられがちになる。
その他にも確証バイアスという人の思考のクセはやっかいです。
例えば血液型と性格との関係を信じている人もかなりいます。社員の配置をこれで決めているという会社もあるようです。
A型は:几帳面
B型は:変人
C型は:おおらか
などとされてます。このようなことを信じている人があげる例はまさに確証バイアスに支配されている。
会社などで「変なあの人は彼B型だよ。」「ちょっと変わったあの人もB型だ。」などといって「B型は変人」という仮説の正しさを主張するための例を持ち出している。
選択的注意
複数の情報があふれているとき、その中から選択的に注意を向けることを選択的注意と呼んでいる。
引用:科学事典
その中で、大勢の人がいるにぎやかな場所でも、自分の名前や自分に関連する言葉、また相手との会話などは容易に聞き取ることができる。これは昔からある「カクテルパーティー効果」と呼ばれている。
カラーバス効果を活用して、ビジネスの問題意識や必要な情報を集めたり、販促や集客にも応用してみてはいかがでしょう。
参考:認知バイアス(鈴木宏昭著)、マイナビニュース、Ferret、