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2022テーマは「光害」世界渡り鳥の日

ツバメや白鳥、ユリカモメ、マガモなど季節により、長い距離を大海原を超え国を超えて移動する渡り鳥です。

渡り鳥の生態

目的地には、太陽や星の配置、磁気や風向きなどのさまざまな手がかかりを利用しながら移動しているといわれています。

そのほとんどの渡り鳥は、繁殖地と越冬地の間にある中継地で休憩や餌を採りながら渡っていきますが、中にはアラスカの繁殖地からニュージーランドの越冬地まで約12,000km以上を10日間で一気に飛ぶという驚異的な渡りを行ったオオソリハシシギのような鳥もいます。

飛び立つオオソリハシシギ

ほんの200gしかないの体重を渡る前に倍に太らせて、昼夜、食事も休憩もなく、蓄えた脂肪を使って飛び続けるのです。

このダイナミックで命がけの渡りが何世代も引き継がれてきました。

テーマは「光害」

世界渡り鳥の日2022チームでは、今年のテーマは渡り鳥に対する「光害」の影響とそれがもたらす重大な脅威を減らすことです。

毎年5月と10月の第2土曜には、渡り鳥について知ってもらう世界的キャンペーン「世界渡り鳥の日」が展開されています。

2021年の展開については前回の投稿をご覧ください。
歌って、飛んで「世界渡り鳥の日」2021

「光害」

夜間でも地上が明るいと、鳥は光を避けたり、反対に引き寄せられてしまったり、その行動に影響を与える恐れがあります。渡りの時期に建物の照明を落としたり、必要な照明だけに限ったりすることで、地球にも鳥にも優しい生活が営まれます。

Dim the Lights for Birds at Night

すべての鳥の種の約 20% (約 1,800 羽) は、通常、食物がより豊富で、日がより長い暖かい地域に毎年移動します。これらの旅は長く、危険で、なおかつ非常に疲れます。

鳥たちの重要性

渡り鳥は、自然が同期している明確な例です。渡り鳥は、餌を与え、繁殖し、子育てするための最適な生態学的条件と生息地を見つけるために、何百、何千キロも飛んでいます。
しかし、気候変動や公害によって自然のバランスが崩れると、渡り鳥の渡りのパターンが変化します。

渡り鳥たちの生息は、私たちにも地球にも、多くの重要な役割をもっているのです。
「これらは、私たちの環境の状態を反映する優れた生物多様性指標です」と CMS 事務局長のエイミー・フランケルは言います。「移動経路に沿ったさまざまな生息地や場所に依存することで、保護状況の傾向は、フライウェイ全体に沿った環境の状態を示しています。」それらは害虫駆除としても機能し、げっ歯類や、毛虫、ゾウムシ、カットワームなどの潜在的に有害な昆虫を食べます. 「渡り鳥は重要な生態系調節サービスを行っています」とフランケルは言います。「彼らは種子を分散させ、花の受粉に重要な役割を果たします。たとえば、草地の鳥は巣作りの生息地として草に依存し、好ましい生態系を維持するのに役立ちます。
引用:United Nations 

気候変動

気候変動は渡り鳥に圧力をかけ、生息地を脅かし、移動のタイミングを狂わせています。
生息地の喪失、汚染、移動障壁、およびそれらの年間サイクルの混乱による影響の組み合わせに起因する可能性があることが現在広く知られています。

夜間照明

人工光は国全体の風景に散らばっており、特に渡り中の悪天候の際には、鳥が照明に引き寄せられることがよくあります。残念ながら、光は混乱、見当識障害、疲労を引き起こす可能性があり、移動能力に直接影響を与えます。

鳥は光によって方向感覚を失い、構造物を長時間周回することがあり、渡りに不可欠なエネルギー貯蔵の消耗や加速につながります

また、ビルや構造物のライトに引き寄せられた鳥が窓に激突して悲劇が起こるケースが頻発しているのです。

窓に鳥がぶつかった跡

クレジット:ペドロ・ラミレス/USFWS

毎年、米国では約10億羽の鳥がガラスに衝突していて、これらの死亡事故のほとんどは、高さ 4 階建て未満の住宅や建物で発生しています。ガラス張りの通路やバス停のシェルターでさえ、鳥の衝突を引き起こします。

このよな事故を絶滅するために、まずは自発的に消灯プログラムを実施しましょう。

多くのライト アウト プログラム、すべての市民の意識向上することによって、鳥が繁殖地と越冬地の間を移動する際に生存の可能性を高めることができるのです。

参考:環境省WORLD MIGRATORY BIRDDAYUnited NationAudubon

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