もう赤はない・名門アーセナルト・アディダス
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックにより、世界各国で外出自粛・禁止(ロックダウン)の措置がとられ、現在もそれが継続していたり再度始められたりしている。
日本をはじめ世界中で実施されているロックダウンや移動自粛は、感染拡大を一定程度抑制する一方で、人々の暮らしや経済活動に大きな影響を与えている。
ロックダウンの自粛により、世界の犯罪が37%減少したとケンブリッジ大学が調査結果を発表した。
ところが、その中でロンドンでは2020年6月から2021年6月までの間に1万件以上の刃物による事件が発生しており、市内で1年間に殺害された10代の被害者が30人となりました。
この数字は、2008年の29人を抜き、史上最悪の記録となった。
全体122人の被害者のうち、4分の1が10代の若者だった。
ロックダウン
コロナの初期の段階からロックダウンに踏み切ったのは
20年3月:フィリピン・マニラ首都圏は15日から
:マレーシアが全土で移動制限を18日から実施
:インドも24日までに30の州・連邦直轄領にまたがる地域を封鎖
:タイは22日までバンコクの商業施設を閉鎖し、23日には隣国との陸路国境も原則閉鎖した。
:オーストラリアでは23日に商業施設などの営業を停止
:ニュージーランドも24日深夜からロックダウンに踏み切った。
ロックダウンは、新型コロナの拡大を抑制する一方で労働者の移動や物流も制限してしまった。
フランスやイタリアなどでは、外出禁止令を出し、違反した人には罰金が科されている。
日本は完全な都市封鎖ではなく、不要不急の外出の自粛を求めた
いずれにしても、世界中で行われたロックダウンは、国際社会に大きなダメージを与えた。
前述のロンドンの最悪の流血事件、しかも10代の若者です。
アーセナルとアディダス:もう赤はない
この現実を直視し根本原因に取り組み、若者に安全な場所とより多くの機会を提供しようと、あるサッカークラブが立ち上がった。
日本代表DF冨安健洋もプレーするイングランド・プレミアリーグの名門アーセナルです。
「No More Red(もう赤はいらない)」という号砲のもと、行き場を失った若者が露頭に迷い、犯罪に手を染めてしまう根本原因に向き合い、安全な場所と平等な機会を提供するとしている。
元イングランド代表FWイアン・ライト
現役時代にアーセナルに所属した元イングランド代表FWイアン・ライトもこのように呼びかけている
「私はロンドンで育った。今は(私の育った頃とは)状況が違うかもしれないが、人生は楽ではないということを理解している。難しい状況に直面し、いとも簡単に道を踏み外してしまうことも。ロンドンは人口の多い都市だが、孤独を感じるのはとても簡単なのだ」と陣頭に立っている。
引用:IDEAS FOR GOOD
adidas:誰もが機会に値する
2021年は、私たちが見ているように世界を変えたコロナウイルスのパンデミックの継続のために記憶されます。その中で、私たちは経済的および政治的変動の増大にも対処しなければなりませんでした。レーダーの下にあるが、ロンドンの私たちにとって、特に私たちの若者にとって、依然として大きな問題である1つのことは、路上での暴力です。
それを沈めましょう。これまでに記録された最高のもの。私たちは命が奪われている時代に生きています。私たちの若者はお互いの命を奪っています。家族は世代を失っています。明るい若者は年をとることができません。それは痛い。
引用:adidas
ロンドンに限らず、世界中で何かが起こっています。
現実的な問題をひとつずつ対処していかなければなりません。
しかも、「No More Red」のように長期的な取り組みを覚悟しなければいけません。
社会全体で団結し協力をして、健全な社会にしていきましょう。
参考:IDEAS FOR GOOD、adidas、日経ビジネス