話題の認知バイアスで能力アップしよう

認知バイアスとは
競馬などで負けが続いていると、そろそろ
「次は勝てる」「これだけ負けこんでいるの
だから次は大当たりが来るはずだ」などと、
根拠がどこにもないのに自分で勝手に思い込
んでしまいます。
よく言う、ギャンブルで熱くなる現象です。

ギャンブル熱
パチンコでも、昨日はあんなに出ていた台だ
から「まちがいなく」もう出てくるはずだ。
これまで負け続けていると次に勝てるという
保証はないので、こんな思い込みになります
自分を客観的に見ることは難しいですね。
自分の非力さや弱さを認めてしまうと自分の
存在意義が揺らいでしまうので、過剰に守ろ
うとしてしまいます。
ミスを指摘されたり人に注意されたり、もし
くは批判されたりされると人は、素直にそれを
受け取ることはできませんね。
「私だけが悪いのではなくて…」
「いやいや、それはこういうことがあったから」
などと、反論したり、つい他のもののせいにして
しまいます。
ダニング=クルーガー効果
認知バイアスは多くの種類があります。
コーネル大学のダニング氏は長年の人の認知の
研究をかさねてきました。
その中でも有名なダニングとその弟子のクルー
ガーの名前が付けられた心理学の研究が
「ダニング=クルーガー効果」です。
能力の低い人ほど、自分の未熟さや他人のスキルの
高さを正しく認識できない。
そのため、自分を過大評価する傾向がある。
というものです。

ダニング=クルーガー効果
例えば
- 「仕事ができない人ほど、自分のことは棚に
あげて説教をする」
- ミスをしても自分の非とは思っていないので、
人の注意を聞かないし、反省もしない」
またダニング氏は大学生を対象に調査をし
テストで低い点数の学生ほど、自分では
もっと高い点数を取っていると考える傾向
を見つけて研究の裏付けしています。
当たり前ですが、誰でも自分の能力不足を
認めることは嫌います。
認知バイアスの罠
そのため、多くの人が認知バイアスの罠に
はまり、現実を直視できないで、せっかく
の成長の機会をみすみす逃してしまいます
このことは、逆に考えると「だからこそ、
自分の能力不足を認め、反省して改善策を
考える必要があります。
また、そんな人はまれであり、貴重な存在
となるのです。
繰り返し言えば、自分の弱さを認めること
そのものが大チャンスになるのです。
そんな場面にでくわしたら「自分に落ち度
はなかったか」「自分が未熟だからではな
いか」と自問しましょう。
必要以上に悲観する必要はないものの「客
観的に」「第3者の目」で冷静に判断をする
ことを習慣づけて自分を評価してみます。
自分の行動を正しく評価することで、自分に
真の自信が生まれてくるのです。
科学的に理想な方法
繰り返し同じ行動をとることで、神経の回路
が強化され効率的に行うために作り上げます
これは、科学的にも理にかなったやり方です

練習=本番
「練習は本番のように、本番は練習のように」
とプロのアスリートやアーティストが口をそろ
えて言う言葉です
本番を練習のように行うために、いつも同じ動
作で練習を行い本番を迎えています。
ビジネスにおいても、日々の声の出し方や常に
同じような表情や態度、話の進め方などが必要
です。
どのお客さんに対しても常に同じ接し方をしな
ければ、本番では成果が出ません。
すべての人が、繰り返すことで行動は強化され
ていくことは「練習も本番のように行う」こと
が、最高の方法なんですね。
参考:Normark-Log、科学的に元気になる方法(堀田秀吾著)