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下駄の文化と種類

日本の伝統文化の下駄

子供の頃は、ビーチサンダルは無かったので木製の
サンダルや下駄をよく履いていた。

下駄は古くから使われていたようで、弥生時代には
田下駄(たげた)」という、泥田地帯で履く大き
なもので、全国的に農村で農具の一種として用いら
れたようです。

 

これが下駄の始まりとされ、その遺跡が静岡市の
呂遺跡(とろいせき)から、出土している。


下駄

お祭り盆踊り縁日や最近では、観光地などで
物のレンタルが流行り、下駄を履ている姿をよく
見るようになりました。

下駄の音

カランコロン」と気持ちの良い音が聞こえるはず
が最近は、それが騒音と言われたり、床が傷つくな
どで、ビルの入り口には「下駄お断り」の張り紙を
よく見ました。

この対策として、歯にゴム硬質のスポンジを貼っ
た商品が出回りました。

これで、遠慮なく闊歩できるわけですが、特徴のあ
る下駄の音がなく、風情にかけてしまって残念でも
あります。

昔の道路は、舗装されてはいません。そのため草履
などの低い履物だと足が汚れてしまいます。

ましてや、ぬかるみ状態だと履物がすっぽりと泥に
入って身動きができない状態になり、着物などの裾
も汚れてしまうんです。

その点、下駄は歯があるので草履のように泥にとら
れることもなく、着物も汚れずに済みます。

江戸時代には、特に雨の日は下駄が便利に使われた
ようです。昭和30年代の一般家庭の90%は下駄が
あったといわれてます。

♬ 下駄を鳴らして奴が来る・・♬♪

学生服に下駄を履いた学生のことをバンカラといい
不良っぽい中に男気を出して流行ったそうです。

江戸時代の前期から歯が低い「駒下駄」が普及した

駒下駄

歯が高いものを足駄(あしだ)京都・大阪では高下駄
歯が低いものを下駄(げた)京都・大阪では差下駄

と呼んだといわれている。

 

下駄の種類

下駄には種類がたくさんあり

  • 千両:前の歯が斜めに作られ、千両役者が好んだ
  • 山下駄:歯、台ともに一ツ木をくりぬいて作った
  • ぽっくり下駄:吉原の花魁、舞子、半玉の履物
    逆台形の黒塗り、台の部分には豪華な金蒔絵などが施されることも


ぽっくり下駄

  • 露卯(ろぼう):台に歯のホゾが見えるもの。江戸初期
  • 馬下駄:今の下駄の直接の祖先にあたる。
    角形で台の下を菱型にくりぬいて、歩くと馬の鍗のような音がする
  • 駒下駄:馬下駄をさらに進化させたもので、広く男女に用いられた
  • 桐下駄:高級品、嗜好品として用いられた
  • 小田原下駄:江戸の魚河岸で生まれた。鼻緒に皮を用いて上品
  • 右近:土踏まずあたりをくりぬいた草履に近い。サンダル感覚

この他にも

  • 柳下駄:花柳界で流行った
  • 助六下駄:歌舞伎十八番で「助六」が履いている
  • 日和下駄:「日和」天候に関係なく履ける
  • 利休下駄:千利休が考案したといわれる
  • 吾妻下駄:日和下駄の表にを打ちつけたもの
  • 鉄下駄:鉄製の下駄
  • 高下駄:高い下駄
  • 厚歯:歯が前後に厚いもの。バンカラ学生が愛用した
  • 一本歯:僧侶や山伏がもちいた。天狗下駄ともいわれる
  • 下駄スケート:歯に鉄製の刃を取り付けた日本独特のスケート靴
  • 玉下駄:歯を半球型ひとつにしたもの。骨格、筋肉が矯正される健康式

子供の頃、よく下駄で天気占いをしました。
下駄を蹴り上げて、上下が正しければ晴れ
逆さまならば。車も少なく良き時代でした。

福山市には「日本下駄飛ばし協会」があり、
競技大会もあります。


下駄飛ばし競技会

下駄と健康

下駄は健康に良いといわれてます

●機能的なメリット

1、 足を締め付けない。

2、 身体の姿勢を矯正する。

3、 通気性が良いので、水虫の予防になる。

4、 歩行時に足指や足首をしっかり使うのでミルキングアクションの促進となる。

5、 アーチが形成され、偏平足の予防になる。

● 反射区という視点でみると

1、 首の反射区が刺激され、首のこり解消。

2、 頭部の反射区が刺激され、認知症予防。

3、 土踏まずの刺激で胃腸の働きを調える。

出典:若石リフレクソロジー

下駄箱寿司下駄など、いかに下駄が日本人に
愛されたものかがわかりますね。

下駄の日 7月22日
7は、下駄を作る時の寸法に「7寸7分」という
数字が使われたから。

22は、下駄で歩くとその跡が「二」に見える
ことから。

「雪の朝 二の字二の字の 下駄のあと」は有名

下駄の良さを見直してもらうのが目的。

海外からの需要も増えているそうです。
日本伝統の文化を守りつつ大切にしていきたい
もののひとつになりますね。
ジーパンともあいますよ。

 

参考:若石リフレクソロジーnaverまとめWikipedia四季の美

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