Google Amazonが実践しているマインドフルネスとは
マインドフルネス
最近、マインドフルネスという言葉を耳にしませんか。
簡単に言うと過去の経験や未来のことを考えるのではなく「今、この瞬間の気持ち」をあるがままの姿を受け入れる心を育てること。
その手段として瞑想が行われます。
これは仏教の経典のパーリ語でサンマ・サティ(Samma-Sati)が語源になっています。
仏教の八正道
瞑想の方法は後日にして、今回はその仏教の重要な教えでもある「四諦」の具体的な内容を説いている「八正道」のことを調べてみました。
仏教用語の「サンマ・サティ」は漢語では正念で、八正道の第7支です。
- 正見:正しく見る
- 正思惟:正しく考える
- 正語:正しい言葉を使う
- 正業:正しい行為をする
- 正命:正しい生活をする
- 正精進:正しいところに向かって努力する
- 正念:正しい信念をもつ
- 正定:1~6を統括したものサンマ・サティは
「常に落ちついた心の行動(状態)」を意味する。
通仏教
どんな仏教にも共通している。
真実へ導くための方便(真実に近づけ真実を到達させるのに絶対に必要な教え)として説かれたかれた。
仏教では、この八正道の8つの教えではお互いに関連しあった一つの修業のシステムで個々の独立した修行としては行われることはない。
仏教の真理である四諦(したい)があり四つの真理がある。
「四つの悟り」のことです。
- 苦諦(くたい):人生は苦しみに満ちている
- 集諦(じったい):執着が、悩み・苦しものもと
- 滅諦(めったい):執着をなくして悩み苦しみをなくす
- 道諦(どうたい):苦しみを滅することに日常あらゆる
場面で実践していく
この4つの悟りを実践することで、お釈迦様は悩みや苦しみから離れ「解脱・げだつ」(悩みや迷いか
ら解き放たれて自由の境地に到達すること)できたそうです。
なにごとにもこだわらず、執着もしない。そうすれば悩みや苦しみの根源を断ち切ることができ、と
ても重要なことだと思います。
マインドフルネス瞑想
マインドフルな心の状態に自分を持っていくための代表的な方法が「マインドフルネス瞑想」です。
マインドフルネス瞑想の体や脳への効果が多くの研究で示されアップルGoogle社などの欧米企業では、マインドフルネスの独自プログラムが開発、実践されている。
企業が社員研修の一環としてマインドフルネス瞑想を導入したことで、実践的で合理的な瞑想という印象が広まった。
八正道の1~6までは、どちらかというと正しい生活をすることです。
それに対して7.の「正念」は心の問題を取り上げています。
人間は忘れていいことと、忘れてはいけないことがあります。忘れていいこととは、自分にいやなことや都合の悪いことは思い悩むより忘れることが前向きになれることがたくさんあります。
逆に、決して忘れてはいけないことは、上に記した「四諦」や「八正道」という真理だと教えられています。
仏教では「常念不毛・じょうねんふもう」といい、常に念じて忘れないという教えで、これが「正念」を指します。
仏教ではこのような考え方を基盤に正しい生活を心がけ、努力することで、前向きで明るく、健康的で運を引き寄せる日々を送れるようになると教えています。
最後にお釈迦様のお言葉を紹介します「一夜賢者の偈・いちやけんじゃのげ」
一夜賢者の偈
過ぎ去れることを追うことなかれ。 いまだ来たらざることを念うことなかれ。
過去、そはすでに捨てられたり。 未来、そはいまだ到らざるなり。
されば、ただ現在するところのものを、 そのところにおいてよく観察すべし。
揺らぐことなく、動ずることなく、 そを見きわめ、そを実践すべし。
ただ今日まさに作すべきことを熱心になせ。 たれか明日死のあることを知らんや。
まことに、かの死の大軍と、 遭わずというは、あることなし。
よくかくのごとく見きわめたるものは、 心をこめ、昼夜おこたることなく実践せよ。
かくのごときを、一夜賢者といい、 また、心しずまれる者とはいうなり。
引用:源念寺
参考:カオナビ、Wikipedia、NHK、ブッダの法則(田中治郎著)