はなたれ小僧の現代は
はなたれ小僧はどこいった
福岡県山門群山川町に、「はなたれ小僧」さんの石像があります。
なんでも有名な民話「はなたれ小僧」の発祥の地という。
さぞかし、広告・看板が派手にあるのかと思ったが、そうではなく見過ごしてしまうほど周りの風景に溶け込んだお地蔵さんだそうです。
気になる、テレビでも紹介されたという「はなたれ小僧」の民話は、地方で少し内容が違う場面があるものの、大筋は同じで結末も同じです。
民話「はなたれ小僧」
村里に正直者のお爺さんとお婆さんがおりました。
お婆さんは畑仕事、お爺さんは山で柴刈りをしていました。
ある日、お爺さんが柴を町に売りに行きますが、売れずに帰りの途中、川淵で水神様に願をかけ柴を川に流しました。
すると、美しい女性が立っていて、「柴をいただきありがとうございました。お礼に水神様が小僧様を差し上げます。と、この小僧は、はなたれ小僧さまといって、お爺さんの願い事は何でも聞いて叶えてくれます。」
といって、その小僧を差し出しました。
端正な顔立ちをしているが、なぜか鼻の下には汚い二筋の鼻汁を垂らしています。
「水神様のお恵み。大切に育てさせていただきます」と大事に抱いて帰り、お婆さんに話して聞かせました。
なんでも願い事をくれるはなたれ小僧様、婆さんが喜んで「米出してくれや」と頼んだら、米俵が出てきたそうな。
それから、魚も味噌も出してもらい、とうとう家まで出てきていつしか村一番の大金持ちになっていました。
ところが二人はだんだんとこのご恩を忘れてわがままを言うようになりました。
二人で相談して、とうとうはなたれ小僧に帰ってもらう事にしました。
すると、はなたれ小僧は、大変悲しそうな顔をして、鼻汁をズルズルとすすりながら姿を消してしまいました。
すると、どういう事でしょう。
村一番の立派な屋敷や蔵が消えてしまい、後には野原にポツンと朽ち果てた一軒家が残るだけでしたとさ。
以上、民話「はなたれ小僧」のあらましです。
はなたれ小僧に ”活”
「六十、七十は、はなたれ小僧、男盛りは百から百からわしもこれからこれから」
この名言は、107歳まで創作を続けた彫刻家の平櫛田中さんの言葉です。
この言葉で、全国のはなたれ小僧は、元気とやる気に”活” を入れられている。
百歳以上は7万人突破。ほぼ9割が女性
ところが、はなたれ小僧たちが驚愕するのは、100歳を超えているのは全国で、71,238人(2019.09厚労省発表)で7万人を超えたのは初めてです。
そのうちの男女の比率は88.1%が女性です。
なんと百歳以上の高齢者のほぼ9割が女性が占めています。
人口流入などの変化で、一概には言えませんが「人口10万人当たりの百歳以上の高齢者数」が多い県は
- 島根県 134.75人
- 高知県 126.29人
- 鹿児島県 118.74人
10万人に100人ですから1000人に1人の割合です。
高知県、鹿児島県では、千人に1人以上が百歳を超えている。
最下位県は
- 埼玉県 42.4人でした。
最後にもう一度、日本の彫刻家:平櫛田中氏の言葉「いまやらねばいつできる わしがやらねばたれがやる」
負けるな全国の「はなたれ小僧」!