日常生活に伝統文化を彬子さまと若者の「心游舎」とは
三笠宮の寬仁親王の第一女子 彬子(あきこ)女王殿下が総裁を務める一般社団法人「心游舎」は、日本の伝統文化を若い世代に触れてもらうことで、日本の本物の文化をつないでいくことを目的にしている。
本物の日本文化を伝える現代版の寺子屋と位置付けている。
「心游舎」の活動
- 活動の中心は、子どもたちが日本文化を体験するワークショップを主催
- 日本の技の体験
- 歌舞伎や能などの伝統芸能の公演
- 世界に誇る伝統工芸の実演
- 日本の風土にふれるキッズキャンプの開催
など、子どもたちが活動を通して、自発的な恒久的に日本文化に触れることができる機会を提供している。
彬子女王殿下
この総裁の彬子女王さまは、1981年(昭和56年)12月20日に寬仁親王と信子妃の第一子として誕生した。
学習院大学文学部史を卒業後、同年にイギリスのオックスフォード大学マートン・カレッジに留学し、日本美術を専攻した。
海外に流出した日本美術の調査や研究を行い、2010年(平成22年)1月にオックスフォード大学大学院博士課程を修了して、博士号を取得した。
この博士号を取得したのは秋篠宮文仁親王に続き、皇族としては2人目で、女性皇族としては史上初、海外の大学からの課程博士号取得は皇族として史上初です。
三笠宮記念財団の総裁になられたり、京都市立芸術大学芸術資源研究センターの特別研究員や日本・トルコ協会の総裁に就任されたりと多忙を極めている。
また、スポーツの振興にもたずさわり、日本ラグビーフットボール協会名誉総裁、競輪、全日本学生スキー選手権など幅広く活躍されています。
研究活動は、国際日本学シンポジュームに研究発表をしたり、日本の美術誌の「国華」にも論文が掲載された。
また、立命館大学の研究員となり、日本の有形・無形文化財をデータベース化する作業などにも携わっている。
そんな、彬子女王さまは、小学4年生の時にご覧になった歌舞伎の連獅子が赤と白の髪をぐるぐる回す映像を鮮烈に脳裏に焼き付いているという。
物語すらわからない子供でも、本物の力は子どもにも伝わると、できるだけたくさんの本物の日本文化に触れる機会を提供して、子どもたちの心に多くの良き日本文化の記憶の種を残していきたいと、そんな思いで「心游舎」を設立した。
引用:心游舎
心游舎は10年を経過し、米作りなどで、その道のベテランが随所に本物の技を子どもたちや若者に見せ、手ほどきする活動を展開している。
心游舎のたちあげと考え日本文化
心游舎は「ヒゲの殿下」と親しまれた親の寬仁親王様が「日本の伝統文化が生き続けることができる土壌を形成したい」という思いに有志が共鳴して立ち上がった。
その他にも、ワークショップのテーマは幅広く、歌舞伎だったり、九谷焼の湯のみ茶碗を作ったり、栗きんとんを和菓子職人さんから教えてもらったりした。
彬子女王さまは「文化というのは、日常生活の中で生かしてこそ残っていくもので(博物館のガラスケースに)保存するものではない」と語ってます。
また「地域の人たちと歩んで10年がたちました。これからも継続して若者に日本文化の素晴らしさを伝えていきたいと思います」と話ししている。
参考:東京新聞、warakuweb、Wikipedia、心游舎