日本のミレニアル世代の特徴
ミレニアル世代とは
ミレニアル世代は、1981年以降に生まれ、2000年以降に成人を迎えた世代のこと。
日本だと20代前半から30代後半くらいの年齢の人々を指し、ミレニルズと呼ばれることもある。
したがって2025年には世界の労働人口の75%がミレニアル世代・ジェネレーションZ世代になると言われている。
年々彼らの社会全体における存在感は大きくなっている。
日本でも2025年には、これらの世代が労働力の約50%を占めると言われている。
米国式年代別定義
米国で広く用いられている年代別定義は下記の通りです。
- ジェベレーションX( Generation X)=X世代(エックス世代):
ケネディ政権(1961-1963年)の時代からベトナム戦争終結(1975年)後までの時代に生まれた世代です。
アメリカ合衆国において1960年代序盤または中盤から1970年代終盤(1989年代序盤)に生まれた世代のことです。
- ジェベレーションZ( Generation Z)=Z世代(ゼット世代):
日本やアメリカ合衆国などにおいて概ね1990年代中盤(または2000年代序盤)以降に生まれた世代のこと
ミレニアル世代よりもさらに周囲のIT環境が進展しており、幼少期から“デジタルデバイス(機器)やインタ
ーネットの存在を前提とした生活”をしているデジタルネイティブ(ネットネイティブ)世代です
- ベビーブーマー( baby boomers):
第二次世界対戦終結後の概ね1946年から1964年頃までに生まれた世代を指す事が多い。
まとめると
- ミレニアル世代:1981年~1995年生まれ
- Y世代:1981年~1995年生まれ(ミレニアルと同じ)
- Z世代:1996年代~2012年生まれ(ミレニアルより後の世代)
- ベビーブーマー:1946年代〜1964年生まれ
日本のミレニアル世代の特徴は
この世代に育ったバブル崩壊後の急激な景気の低迷期に育ち、生まれた時からネットが普及していた「デジタルネイティブ」が大きな特徴と捉えることが多い。
上場企業をはじめとする大企業の破綻する社会を見ながら育ち。将来に不安を抱き明るい希望は抱いていない。
しかし、リーマンショック後の過去最悪の就職難を経験していない世代であり、絶望的な体験もない。
わざわざ独立をしないで、実家にいれば何もしなくてもそこそこ生きていけるため「未来をよくしよう。変えて行こう」などというインセンティブが弱いといわれる。
2010年に4%の普及率のスマートフォンは、2015年には50%を超え2021年1月になんと92.8%になりました。
世の中には多種多様なアプリやネットサービスがあふれ、コミュニケーションはもちろん、レジャーやショッピングなどすべてのライフスタイルがスマホで完結する。
いわゆる、モバイル端末として利用し、なくてはならないものとなった。
その分、行動範囲が狭くなり、70代よりも出不精な世代と呼ばれるようにもなった
スラッシュキャリアへ
ミレニアル世代の60%が複数の仕事や活動をかけもちして、多様なキャリヤを築く”スラッシュキャリア”に関心を持っている。
また、70%が副業の経験・意向をもちおよそ4人に1人が実際に副業経験者という銀行の調査結果がでている。
世界的に見ても早期離職傾向で帰属意識は低い。
しかし、日本でのミレニアル世代の72%が65歳以降も働くと想定しており、3分の1以上が死ぬまで働くと回答している。
更に、80%が週40時間以上働くと答えており、ミレニアル世代は他の世代に負けず劣らず熱心に働く姿がみえる。
日本のミレニアル世代が考える「働く場所や働き方を選ぶ際の優先事項」
ベスト5
報酬(88%)、休暇 (78%)、福利厚生(75%)
安定(68%)、柔軟な働き方(61%)でした。
そして70%が、今の会社にとどまりたいと望んでいて、先輩世代と同様、安定した職場勤めを求めている。
「理想の職場の企業」
企業のアンケート調査ではGAFA(Google ・Apple・Facebook・Amazon)がトップで、企業の共通の魅力としては
- 「キャリアアップの機会」
- 「社会への貢献」
- 「柔軟な勤務体制」
をあげている。
ミレニアル世代の40%が「自身の成長・キャリア」を一番に挙げている。
これからの働く人はミレニアル世代へと移行し、消費活動も彼らが活発化し
ていくものと思われます。
いわば世の中の牽引的立場になるわけです。
彼らの世代が今まで以上に、働きやすい会社づくり、住みやすい社会環境をつくり、価値観を理解し、世代を超えた世の中にしたいものです。
参考:IDEAS FOR GOOD、Workers resort、Deloitte、