インドの村で画期的な「デジタルデトックス・タイム」

先日「デジタルデトックス」」について掲載しました。
長時間の使用を抑えて、頭も心もスッキリ「デジタルデトックス」
これですが、記事を調べながら書いてるとインドのある村の ”デジタルデトックス・タイム” を設けて実践しているということが掲載されてました。
とても気になる記事でしたので、ご紹介します。
インドのマハラシュトラ州のサングリ地区にある小さな村の出来事です。
現代依存症
その村は約3000人ほどで、テレビとモバイル インターネットという 2 つの現代依存症からの「独立」を宣言しました。
どういうことかというと、世界の各地で見られる現象ではないかと推測しますが、この村でも例外ではない。
学校でオンライン授業が始まってから、家に帰ってきてからもスマホに夢中になり、前回でも記述したように集中力が落ちている子供達の姿を見て、村内の教鞭を取っていた経験のある村の首長のモヒテ氏が次のように宣言した。
「インドの独立記念日の前夜である8月14日の村の会合で、この依存症を止める必要があると決めた」
すなわち、我々にとっても他人事では済まされない「スマホ依存症」や「スクリーン中毒」があり、新型コロナのパンデミックの脅威で、在宅やテレワークを余儀なくされた。
当然のことながら人々のテレビやスクリーンを見る時間が増え、そのことが私たちのメンタルにとても影響を与えています。このことは複数の調査で発表されている。
デジタルデトックス・タイム” のルール
この村の ”デジタルデトックス・タイム” のルールは、毎日、19時にサイレンが鳴る。これは、テレビや携帯電話、その他の電子機器をすべて脇に置く(電源を切る)ための合図です。
すると住民たちは、雑談をしながら食事をしたり、家庭のルールや政治などについて真剣に語り合ったり、一人で読書や勉強をしたりする。
そして20時半になると、再びサイレンが鳴る。90分間の「デジタルデトックス・タイム」終了の合図です。
実現への道のり
しかし、問題はそれを実現させることだったと複数の機関が報道している。
村の会議での評価や村の多くの人は、毎晩のデジタル デトックスに同意することに消極的でした。
そこで、村に「スマホ依存への意識を相互に高める」という目標を持つネットワークが形成され、議会職員や地域の医療従事者などで構成された組合です。
この組合の人たちが、スマホの長時間使用がもたらす悪影響を学び、子供を持つ親たちに対して説明会を開催した。
そして、地区ごとにチームを作り、互いに「デジタルデトックス」の状況を報告し合っている。
もしルールを破られた場合には、家庭に訪問して、スクリーンを長時間見ることの学力や脳への影響を再度説明するという。
このようにチームを作り細かく指導することで「今や決定はついに村全体で完全に実施されました」とモヒテ首長は言っています。
国立精神衛生神経科学研究所 (Nimhans) の臨床心理学教授であるマノジ・クマール・シャルマ博士は、次のように述べています。
2020 年 7 月から 12 月の間に 682 人の成人 (女性 495 人、男性 187 人) を対象に Sharma 博士と彼の同僚が実施した調査では、「問題のあるインターネット使用」が青年および若年成人の間で急速に出現している現象であることが示されました。「インターネットを過度に非生産的に使用すると、心理的ストレスを引き起こす可能性があります」と研究は発見しました。
心理的ストレスの素因がある、またはストレスを経験している若者は、不快な感情状態から一時的に逃れるために、さまざまな形でインターネットを使用する可能性が高い、と付け加えた。
これにより、対面での社会的交流、社交的な集まり、家族との交流、課外イベントをスキップして、徐々に孤立する可能性があります。
引用:BBC news
このようにシャルマ博士は述べている。
また、家族としての意識的なデジタル断食(デジタルデトックス・タイム)は、オンライン活動への依存を減らすための基礎であり、「子供たちと話し、十分な睡眠と食物摂取だけでなく、物理的またはオフラインの余暇活動を確実に行う必要があります」とも言ってます。
あなたは、この記事を見てどのようなことを思いましたか、実現するには確かに難しい問題がありますし、日本ではまずあり得ません。
ならば個人でルールを決めて「デジタルデトックス・タイム」を導入して生活をするのも良いかと思います。例えばエスカレーターに乗っている時とか・・・