「ユリ」花言葉は純粋、色別もあるよ
「ユリ」
ユリの原産地は、スズランと同じように北半球といわれ広く分布してます。
原種は日本にもヨーロッパにも古くから自生しています。
ユリ科ユリ属の植物の総称が「ユリ」です。
ユリの特徴
ユリ(百合)はユリ科の球根植物で、花期は5月~8月です。
白やピンク、黄色などの香りの強い大ぶりの花を咲かせます。
ユリの花名は、茎が細く花が大きいので、風が吹くと花が揺れるところから「揺すり」と言われ、それが変化して「百合(ユリ)」と呼ばれるようになりました。
和名の漢字名では「百合」と書きますが、百合の球根が花びらのように100枚ほど重なっているように見えているところから「百合」と書かれるようになりました。
ユリの原種は100種以上、品種は約130品種を数える。
その中で、日本には15種があり7種は日本特産種である。
山岳地帯を含む森林や草原に自生することが多い。
古くからユリと人とのかかわりがあり聖書にも「美」や「繁栄」の象徴として、ユリの花が頻繁に出てきます。
キリスト教においては白いユリ(マドンナリリー)の花が「純潔」の象徴として用いられ、聖母マリアの象徴とし
て描かれている。
中世のヨーロッパでルネサンスの中心となったイタリアのフィレンツェの紋章は現在でもユリの花です。
ヤマユリ(山百合)は、その風格から「百合の王様」といわれ日本が原産の代表的なユリです。
庭や花壇でも多く栽培され、切り花としても利用されるテッポウユリ(鉄砲百合)も日本が原産とされるものです
そのほかにも、日本にも自生していたユリの中にカノコユリ(鹿の子百合)があります。
ピンク色の中に、くっきりとした赤い斑点があり、花言葉は「上品」です。
そのカノコユリは150年前にヨーロッパで大人気ととなりました。
そのいきさつは、江戸時代に長崎にある出島のオランダ商館医として来日していたドイツ人医師のフィリップ・フ
ランツ・フォン・シーボルトが日本のユリの球根をヨーロッパに持ち帰った
そしてキリストの復活祭「イースター」に用いられる「イースター・リリー」として大流行したということです。
それを機に、カノコユリだけでなく、ササユリ(笹百合)やタモトユリ(袂百合)など日本のユリはヨーロッパで
大人気となり「日本は百合の宝庫」との言葉まで生まれました。
1900年代の一時期には日本からの輸出量の一番は「絹」で次が「ユリの球根」で主要輸出品の一角を占めていたのです
これらの日本原産のユリを交配して、オランダで育成されたのが、カサブランカです。
大きな花ですよね、「ユリの女王」といわれています。
香りがとても優雅なためでしょうか。
その香りはご存知のように、あまりにも強くレストランなどでは主役の料理の香りをしのぐので敬遠される事があ
ります。
そのため、切り花の切り口から吸収させて香りを消す薬剤が開発されています。
もったいないとも思いますが、結婚式場などには豪華で似合うようですが香りには注意しなければいけないですね
ところが、カサブランカの花の香りは常に発散しているわけではなくないのです。
2011年に農業・食品総合研究所が調べたところ、夜になるとカサブランカの花の香りの量が多くなることがわかりました。
昼間は少なく夜の量の30%~50%に減少するそうです。
これは、花の香りで寄ってくる虫の活動時間に合わせて発散させていると考えられている。
また、花の香りの量は開花して日を増すごとにその量は減っていきます。
ユリの花言葉は「純粋」「無垢」ですが色別に花言葉があります。
- 白百合(ユリ)の花言葉は「純潔」「威厳」
- オレンジの百合(ユリ)の花言葉は「華麗 」
- ピンクの百合(ユリ)の花言葉は「虚栄心 」
- 黄色の百合(ユリ)の花言葉は「陽気」
【 立てば芍薬(しゃくやく)座れば牡丹歩く姿は百合の花 】
美しい女性の立ち居振る舞いを例えたことわざで、ユリは風に揺れる姿が美しいことから女性が歩く姿を表してい
ると言われています。
最近は路地で咲いているのをよく見かけるようになりました。
昔から、なじみの深いユリで、愛着がありますね。
参考:LOVEGREEN、Wikipedia、かぐわしき植物たちの秘密(田中修・丹治邦和著)