「三日坊主」は小さな習慣で克服
「三日坊主」の僕
僕が「三日坊主」と言われて頭によぎるのは、なんといっても「日記」です
これは前回でも書いているように、かっこよく書こうとする気持が強く出すぎて、何も書けなくなる。
また、毎日書かなければと脅迫感がよけいに文章が出てこなくなると思うのです。
まあ、いずれにしても飽きっぽいし、じっと考えるのが得意ではない証拠みたいなものです。
辞書で調べてみると
物事に飽きやすく、長続きしないこと。また、その人。
「日記付けも三日坊主に終わる」
引用:デジタル大辞泉
で、やっぱりという事でした。
仏教語
言葉の通り「坊主」がついていることは仏教から出ている言葉です。
禅をはじめ、仏教の修行は非常に厳しいもので、朝はまだ明けやらぬうちから起き、読経や掃除をはじめとする様々なお勤めや作務を、過密なスケジュールでこなさなければならないのです。
しかも、禅宗には托鉢や、日課の座禅があります。
唯一の楽しみといえば食事ですが、ご存じのように非常に質素なもので、つねにひもじさにさいなまれています。
出家はしたものの修行に耐えきれず、三日で志を断念して還俗(一度出家した人が俗界に戻ること)する人がいることからこの言葉はうまれたようです。
新年の目標もこの三日坊主に入りますね
例えば、ジョギングを日課にするとか、ジムに行って出てきたお腹をひき締めるなんて、ことも忙しいとか時間がないとか、付き合いがあるとかでおろそかになります。
三日という言葉は「三日天下」などと、短いという使い方があります。
「小さな習慣」
習慣化していることをやるときと、新しいことをやるときの脳の働きが違うといいます。
いつもやる朝食を食べて、顔を洗って、歯を磨いて通勤する。などは体が覚えていて無意識に行動しているのです。
新しいことをやろうとすると変化を嫌う構造があり体が今までと同じことをしたくなるようです。
そこで、作家でブロガーのスティーヴン・ガイズ氏の著書で「小さな習慣」で「新しい習慣を身につける方法」を伝授しています。
「小さな習慣」はベストセラーになり、何かを達成するためにはモチベーションよりも戦略が大事だそうです。
毎日、これだけはやるということを本当に、ちょっとだけなポジティブ行動にします。
例えば
- 毎日、1ページだけ本を読む
- 毎日、1行だけ今日あったことを書く
- 毎日、1回だけ腹筋する
など、どんなに疲れていても、やる気がなくてもできるようなことです。
小さすぎて失敗できない目標を決めることで、気軽に始めることが可能になり、結果的に大きな効果を生むのです
とにかく大きな目標にはしないことが大切で、何のためにやるのかを明確にして、実行したら報酬も出して楽しみを増やすことも大事です。
いわゆる身の丈(自分の力量)にあった小さなことを積み重ねていくことが大事なのです。
将棋界で初めて三冠王(名人⇒王将⇒九段)に輝いた升田幸三さんは好んで記した言葉があります。
「着眼大局 着手小局」チャクガンタイキョク チャクシュショウキョク
広い視野で大勢を見渡しながら、具体的には足元の小さなことを実践する。という意味です。
身の丈に合ったことを成功させ、その時の達成感、心地よさが自信になり、さらに次への目標へ向かう事ができますね。
早速、小さな習慣づくりに取り組んではいかがでしょう。
参考:ちょっといい話、ことわざ慣用句、STUDY HACKER