キリン 驚きの強さと長さ
「キリン」
「モ〜」ってなく動物はなんだ、と聞かれたら、ほとんどの人は牛と答えるよね。
牛も当たってるが、ちがう動物がいます。
それは「キリン」です。
地球上で最も背の高い動物で首が長いですが、骨は人間と同じ数の7個です。
哺乳類では、見た目の首の長さに関係なく首の中にある脊椎骨(せきついこつ)の頸椎は7個と決まってます。
ネズミでも馬でも頸椎は7個です。
その長い首は柔軟で8番目の「首の骨」(第一胸椎)がよく動くことによってによって首の稼働範囲が約50㎝も広がっていて首を動かす事ができます。
それにより、低いところの水も飲めるようになってます。
キリンの特徴
体長は4〜5m 体重は600〜1900kgの大型化したキリンは時速50km程度で走ることができます。
しかし、敏捷性は失っていて、いったんしゃがむと、すぐには立ちあがることができないのです。
首が長いことは心臓と脳の間隔が長く2mもあり血液循環がままならない状況を血圧高くすることで解消しています。
動物園で見るキリンは、ゆったりとした足取りで優雅に感じますね。
長い脚に長い首、長いまつげにふちどられた人なつこい目はサバンナ には似合わないように感じます。
頭に角があてっも、なんのための角なのかわかっていません。
角は2本に見えるかもしれないが、眉間にもう1本あるのを見逃さないでください。
ところが、キリンは地元アフリカのサバンナでも1位、2位を争うほどの強い動物なのです。
たとえ、ライオンが襲ってきても、頭蓋骨を砕くほどの力で遥か遠くにけり飛ばしてしまいます。
ライオンでも10頭以上で一斉に襲いかからないとキリンを捕食することはできないのです。
サバンナには乾燥に強いアカシアの高木が点在しているが、その木の高いところを食べられるのは哺乳類ではキリンだけです。
キリンのオスたちはメスをめぐって争う時は、お互い横並びになり長い首を武器にして「ネッキング」という首をぶっつける方法をとります。
長い首はそこまで曲がるのと何にでも対応する進化したもののようです。
また、キリンにはもう一つ長いものがあります。
あの黒い「舌」です。
大型の成獣になると、なんと50cm近くにもなるそうです。
その舌で木の枝を器用に絡ませ葉っぱだけをしごいて採り口に運ぶのです。
大きな体を維持するために1日に半分は食べる時間に使います。
長い首のデメリット
キリンが水を飲む時です。
前脚を大きく広げて踏ん張った体勢で頭を地面に下げて飲みます。
この姿勢は、不安定で無防備な状態になってしまいます。
しかし、キリンは乾燥に強く、水を飲む回数を減らすことで無防備な時間を減らしているようです。
ペットのキリン
キリンは法律上、日本で個人が飼育できる最大の動物です。
ペットとして飼ってみてはいかがでしょう。
値段は1頭300〜1000万円ほどで車を買うのとほぼ一緒です。
ただし、2階立てほどの高い屋根の小屋が必要です。
寿命も長く25〜30年ほど生きます。
完全な野生動物なので性格は臆病で神経質ですが、好奇心旺盛という難しい性格です。
キリンは温厚そうな顔してますが扱いは大変のようですね。
餌代は1日3,000円ほどです。
それでも、チャレンジはできますよ。
参考:NATURE & SCIENCE、LIFE(麻生羽呂・篠原かをり著)